東京オリンピックは8月3日、陸上男子400mハードル決勝が行われ、カールステン・ワーホルム(25、ノルウェー)が自らの記録を更新し、世界新記録を樹立した。
ワーホルムの記録は45秒94で、史上初めて46秒を切った。ワーホルムは7月にオスロで行われたダイヤモンドリーグで世界記録となる46秒70を叩き出している。今回銀メダルとなった**ライ・ベンジャミン(24、アメリカ)も7月のワーホルムの記録を破ったが、金メダルには届かなかった。銅メダルのアリソン・ドスサントス**(ブラジル)は、ワーホルムの前回の記録に0.02秒迫った。
同種目で日本記録を持つ元陸上選手の為末大さんは、ツイッター上で「凄さを形容するなら、2050年以降で出るはずの記録を今出してしまった感じ」とコメントした。
今回の結果により、男子400mハードルの記録トップ10から、同種目で金メダルを2度(モントリオール1976、ロサンゼルス1984)獲得しているエドウィン・モーゼスの記録が消えた。
モーゼスは1977年から1987年の10年間で連続122勝を達成しており、1983年に世界記録47秒02を樹立した。この記録はトップ10から外れ11位に位置している。これによってトップ10すべてが46秒、47秒台となった。
[男子400mハードル 歴代記録トップ10]
1. 45秒94 カールステン・ワーホルム(ノルウェー)2021年8月3日東京
2. 46秒17 ライ・ベンジャミン(アメリカ)2021年8月3日 東京
3. 46秒70 カールステン・ワーホルム(ノルウェー)2021年7月1日 オスロ
4. 46秒72 アリソン・ドスサントス(ブラジル)2021年8月3日 東京
5. 46秒78 ケビン・ヤング (アメリカ)1992年8月6日 バルセロナ
6. 46秒83 ライ・ベンジャミン(アメリカ)2021年6月26日ユージーン
7. 46秒87 カールステン・ワーホルム(ノルウェー)2020年8月23日 ストックホルム
8. 46秒92 カールステン・ワーホルム(ノルウェー)2019年8月29日 チューリッヒ
9. 46秒98 アブデラマン・サンバ(カタール)2018年6月30日 パリ
9. 46秒98 ライ・ベンジャミン(アメリカ)2019年8月29日 チューリッヒ