第19回アジア競技大会(中華人民共和国・杭州)サッカー競技の最終日となった10月7日(土)、現地時間午後8時に雨上がりのファンロンスポーツセンターにて男子決勝がキックオフとなった。U-22日本代表は、3連覇を目指す大韓民国代表と対戦し1-2で惜しくも敗れ、2大会連続の銀メダルとなった。
前回ジャカルタ大会の決勝では延長戦の末、大韓民国代表に敗れている日本。そのリベンジと2010年広州大会以来13年ぶりとなる金メダル獲得を目指した。これまでのアジア競技大会での対戦成績は日本の1勝7敗。
決勝戦では、前半開始直後1分17秒、ミッドフィールダー佐藤恵允(けいん)の左サイドからのクロスでチャンスを作り、フォワード内野航太郎がゴールを決め先制点を挙げた。しかし、26分過ぎに今大会7得点を挙げている大韓民国のミッドフィールダー、チョン・ウヨンにヘディングシュートを決められ同点とされた。日本は、前半全体を通して動きにリズムがつかめず、大韓民国に押し込まれ敵陣になかなかボールを運べない状況が続いたが、なんとか守り切り1-1で後半に望みをつないだ。
後半、立ち上がりから前にパスをつなげ積極的な攻めを見せる日本代表。しかし、55分で一瞬のすきをつかれたゴール前、ミッドフィールダーのチョ・ヨンウクにシュートを決められリードを許した。その後、縦パスが通るようになり敵陣に攻め込む時間が増えリズムをつかみかけた日本だが、最後は逆に攻め込まれてチャンスを得ることができず試合終了のホイッスルが鳴った。1-2で大韓民国代表に連敗を喫し銀メダルとなった。大韓民国は、アジア競技大会3連覇を果たした。
試合後、今大会チーム最多の4得点を挙げた内野は、「先制点を取って、チームとしての立ち上がりをしっかり入れたのはよかったが、チームを勝たせることができなくて本当に悔しい。自分としてはもっと点を取らないといけない立場。今日のような大舞台でチームを勝たせるような選手に今後なっていかないといけない」と述べ、強豪チームとの決勝戦を振り返った。