10月8日までの日程で行われているアジア競技大会。2日間にわたって実施されるブレイキン競技の初日となった10月6日に予選およびグループステージが行われ、日本代表のShigekix(半井重之)、Issin(菱川一心)、Ami(湯浅亜実)、Ayumi(福島あゆみ)全員が勝ち抜き、7日の準々決勝進出を決めた。
今回の大会はパリ2024オリンピック予選を兼ねて行われており、男女それぞれで頂点に立った選手が、パリ2024オリンピックの出場枠を確保することになる(※)。注目の決勝は7日現地時間夜に予定されている。
※オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。
Shigekix「今日を超えるいい踊りができたら結果はついてくる」
1日目で圧倒的なパフォーマンスを見せたShigekixは、試合後のインタビューで1日を振り返り、「予選から回数を重ねるごとにいいリラックスの感覚もつかめてきた」と報道陣に語ると「初日としてはいい初日だったかなと思います」と続けた。
ブレイキン競技では、9月下旬にベルギーでパリ2024オリンピック予選を兼ねた世界選手権が行われたばかり。今大会と同じ4人のメンバーで同大会に挑んだ日本勢は、世界選手権でのオリンピック出場枠獲得を逃しており、このアジア競技大会でその座を狙う。
世界選手権で銅メダルに輝いたShigekixは、7日の準々決勝に向けて、「明日は明日でまた空気感も変わるかもしれないし、こんな感じで明日を迎えるかもしれない。どうなるかわかんないんですけど、今日の良い感触を残したまま明日は明日で今日を超えるいい踊りができたら自然と結果はついてくると思う」と話した。
また、ベルギーの世界選手権で改めて大会の大きさを実感したという18歳のIssinは「(大規模な大会は)こんなに緊張するもんなんだって初めて勉強するところがあった」。その経験をこのアジア競技大会で活かし、「今日は自分のペースで自分なりに楽しんでバトルできたから良かったと思います」と語った。
世界選手権ではグループステージ敗退となった元世界女王のBガールAmiは、この日は審査員から多くの支持を集める絶好調のバトルを展開。「世界選手権は自滅して不甲斐ない結果だったんですけど、そのおかげで元に戻れた」と、負けた経験を前向きに捉えてうまく切り替えてこの大会に臨んだことを語り、決勝トーナメントに向けて、「今日よりも緊張すると思うんですけど、変に緊張せずに楽しんで踊れたらいいなと思います」と意気込みを語った。
また、世界選手権の決勝でパリ2024出場枠をあと1歩のところで逃したAyumiは、世界選手権後に背中を痛めていたことを告白。「一昨日までひどく、今日起きて大丈夫と感じられた」とし、明日に向けて「今日ダメだった点もあるのでそこはしっかり反省して、(体の)ケアをして、明日も自分らしく踊れたらいいなと思います」と明るく語った。
ブレイキン決勝トーナメント日程
アジア競技大会のブレイキン競技は2日にわたって行われる。2日目となる10月7日には1日目の予選、グループステージを通過した男女それぞれ8人が決勝トーナメントでダンスバトルを繰り広げる。
以下すべて現地時間。日本はプラス1時間
10月7日(土)
- 18:00 男子準々決勝…BボーイShigekixはChinese TaipeiのQuake(ソン・チェン)と、Issinは大韓民国のWing(キム・ヒヨンウ)と対戦する
- 18:40 女子準々決勝…BガールAyumiは大韓民国のStarry(クォン・ソングイ)、AmiはChinese TaipeiのJia L(ヤン・ジアリー)と対戦する
- 19:20 男子準決勝
- 19:40 女子準決勝
- 20:00 男子3位決定戦
- 20:06 女子3位決定戦
- 20:20 男子決勝
- 20:26 女子決勝