10月8日までの日程で中華人民共和国浙江省の杭州で行われているアジア競技大会で、陸上競技4日目を迎えた10月2日、男子200mの上山紘輝や男子110mハードルの高山峻野(しゅんや)が金メダルを獲得して日本代表チームを盛り上げた一方、フィールド種目の女子棒高跳では新たな日本記録が誕生した。
現地時間午後7時に始まった女子棒高跳に諸田実咲が登場。地元・中華人民共和国代表のリ・リン(李玲)らと金メダル争いを繰り広げ、4m48の日本新記録を樹立して銀メダルに輝いた。4m72のアジア記録を保持するリは、4m63の大会記録で優勝した。
日本代表選手の同種目でのメダル獲得は、2014年大会で我孫子智美さんが銀メダルを獲得して以来、2大会ぶり。
今年4月の国内大会で、4m41をマークして日本記録を樹立していた24歳の諸田は、飛び始めとなった3m80を1回でクリアし、続く4m00も同様に1発クリア。4m20を終えた時点で残り4選手となる中、諸田は4m30、4m40、4m48も1回でクリア。4m58に挑んだが、バーを越えることができず、記録は4m48となった。
4m48まで残っていた中華人民共和国代表のニュウ・チャン(NIU Chunge)は、4m30をクリアした後、4m40以降をパスしていたが、4m53に挑戦して3回失敗。
一方、4m30を成功させて、4m40、4m48をパスしていた34歳のリは、4m53を1回でクリアすると、ニュウが3回失敗した時点でリの金メダル、諸田の銀メダル、ニュウの銅メダルが確定。リはさらに記録を伸ばすべくに4m63に挑戦すると、これも1回でクリア。4m73には届かなかったものの、4m63の大会新記録を樹立した。
諸田は10月6日が誕生日。まもなく迎える25歳の誕生日を日本新記録で祝った。