10月8日までの日程で中華人民共和国浙江省の杭州で行われているアジア競技大会で、陸上競技4日目を迎えた10月2日、現地時間午後7時すぎに男子200m決勝が行われ、日本からは上山紘輝(うえやま・こうき)、宇野勝翔(しょうと)が登場。上山がサウジアラビアのアブドラ・アブカル・ムハンマドに競り勝ち、20秒60で1着。金メダルを獲得した。
2位は20秒63のムハンマド、3位は20秒74のヤン・チュンハン(Chinese Taipei)。宇野は21秒07で8着となった。
日本勢のアジア競技大会・男子200m金メダル獲得は、2018年ジャカルタ大会の小池祐貴に続き2大会連続となる。
現地時間午後8時に行われた男子200m決勝。序盤で好スタートを切ったのは6レーンのムハンマドだったが、上山は自分のペースを守りながらじわじわとムハンマドに迫り、デットヒートとなった最後は上山が競り勝ち、わずか0.03秒の差で1着となった。
レース後のインタビューで、24歳の上山は「狙っていたところですし、最後ギリギリの差でしたけど、競り勝ててよかったです」と語った。
上山は昨年8月に米オレゴンで行われた世界選手権で、初出場ながらも予選で自己ベストとなる20秒26を記録する勝負強さを見せて準決勝に進んだが、今年の世界選手権ブダペスト大会では20秒66で予選敗退となっていた。インタビューでは今季の国際大会でのパフォーマンスを振り返り、「アジア選手権では3番で、世界選手権ではあまりいい調子じゃなくて悔しい思いをして、3戦目ここでやっとアジア1位取れたので、本当に嬉しいです」と喜びを表現した。
明日(3日)現地時間午後9時25分に予定されている男子4x100mリレーに向けては、「この勢いのまま、日本チームとしてもう1個金メダルを持って帰れるように頑張ります」と続けた。