テニス
男子テニス、元世界ランキング1位のアンディ・マレー（イギリス）が、今後はシングルスに集中して実戦を増やしていく意向を明かした。本人がイギリス『BBC』に語っている。
近年マレーは股関節の痛みを訴え、一時は「もうテニスはできない」とまで公言し、現役引退を示唆。だが今年1月に執刀手術を受けると術後の経過も良く、5月から実戦復帰を果たしていた。
しばらくはダブルスプレーヤーとして調整を続けてきたが、8月11日から開幕したウェスタン＆サザンオープンでは、ワイルドカードでシングルスに出場。術後初めてのシングルス戦はリシャール・ガスケ（フランス）に敗れて1回戦敗退となった。
マレーは今月下旬からスタートするグランドスラム大会、全米オープンに向けて「全米でダブルスには出場しない」「シングルスに目標を定めていて、当面のところは自分が望んでいるレベルまで強さを取り戻すこと」と言及している。
17日よりスタートするウィンストン・セーラム・オープンのシングルスにマレーはワイルドカードでエントリーしており、今後はダブルスの試合ではなく、シングルスに集中して実戦を増やしていく意向を示した。
1987年生まれのマレーは現在32歳。股関節の手術を経験し、今後ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチと並んで“BIG4”と称されていたころの強さを取り戻すことができるのだろうか。
また、マレーはロンドン五輪、リオデジャネイロ五輪と2大会連続で男子シングルスの金メダルを獲得している実績もあり、五輪3連覇が懸かる東京五輪に向けどう調整を続けていくのか、今後もその動向が注目されるところだ。