写真: fiba.basketball
10分間あるいは21点先取という試合の中で、攻守の入れ替わりが激しくスピーディーな展開が繰り広げられる3x3(3人制)バスケットボール。そのオリンピック予選が栃木県宇都宮にやってくる!
5月3日〜5日の日程で行われる「FIBA 3×3バスケットボール・ユニバーサリティオリンピック予選2(UOQT2)」では、世界各地から男女それぞれ8チームが集まり、パリ2024出場枠をかけて熱戦を繰り広げる。
パリ2024オリンピックの3x3バスケットボールに出場できるのは、男女それぞれ8チーム。その半数がすでに埋まっており、宇都宮で開催されるこの予選大会で優勝したチームが、ここに加わることになる。日本代表チームは日本のファンの前でその枠を掴むことができるのか? 3x3オリンピック予選・宇都宮大会の見どころや日程を紹介しよう。
3x3バスケットボールのパリ出場枠を4月末時点で確保しているのは、男子4チーム(中華人民共和国代表、アメリカ合衆国代表、セルビア代表、ラトビア代表)と、女子4チーム(中華人民共和国代表、アメリカ合衆国代表、フランス代表、アゼルバイジャン代表)。残り4枠のうち男女それぞれ1チームがこの宇都宮大会「FIBA 3×3バスケットボール・ユニバーサリティオリンピック予選2(UOQT2)」で決まり、3チームが5月16日〜19日にハンガリーで行われる最終予選大会で決定する(※)。
日本は男女ともに世界最終予選への出場枠も得ており、宇都宮でパリ出場枠を逃した場合はハンガリーに向かうことになる。
※オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。
宇都宮大会は5月3日〜5日の日程で予定され、出場チーム男女それぞれ8チームが2組に分かれてグループ予選を行う。最初の2日間でグループ予選が実施された後、各グループ上位2チームが5日の決勝トーナメントに進み、準決勝、決勝が行われる。
まずは男子チームを見てみよう。4月25日に日本バスケットボール協会が発表した日本代表チームの登録メンバーには6人のプレーヤーが名を連ねている。最終的に4人に絞られるが、6人の中には東京2020メンバーの落合知也、保岡龍斗のほか、昨年の3x3ワールドカップおよび3月のアジアカップメンバーのケネディ・トーマス、同じアジアカップで代表に初選出された斉藤諒馬、さらに小澤崚、三谷桂司朗が入っている。
FIBAランキングで15位の男子代表はグループ予選で、2022年のワールドカップで銅メダルを獲得し、母国開催のオリンピックでの活躍を期すフランス代表(同6位)や、アジアカップ3位のモンゴル代表(同7位)、エジプト代表(同21位)と対戦することになる。厳しい戦いとなることが予想されるが、モンゴル代表チームとは昨年のワールドカップのグループ予選で対戦し21-8と快勝。今大会にも期待がかかる。
日本代表は4月22日〜24日の合宿期間中に、3x3ワールドツアー優勝チームのUb Huishan NE(セルビア)などと練習試合を行い、中祖嘉人(なかそ・よしひと)ヘッドコーチは「確かにすごかったですが『戦えるぞ』という感覚はあります。これだけ良い試合ができたことは、戦い方があるのではないかと思えました」と手応えを実感した。
また、日本3x3界を牽引する落合は、大会前の記者会見に登場し、「(東京オリンピックでは)メダルこそ獲れませんでしたが、予選を突破して6位の成績を残すことができたので、次のパリ2024オリンピックではメダルを目指していきます。悔しい想いは同じオリンピックでしか返せないと思っています。選考はこれからですが、ふたたび日本代表に選ばれるように頑張ります」と、東京の悔しさをパリにぶつけることを誓った。
一方、グループAには2022年の3x3ワールドカップで準優勝となったリトアニア(同3位)が入っており、会場のファンを魅了することになるだろう。
日本男子と同様、女子も6人の登録選手が発表され、2023年のワールドカップで日本初のグループ予選突破に貢献した江村優有(ゆうあ)をはじめ、ワールドカップメンバーの高田静、中田珠未(たまみ)、三田七南(なな)のほか、トヨタ自動車 アンテロープスで活躍する宮下希保、FIBA3x3個人ランキングで日本女子トップの16位に入る高橋未来(みく)が選出されている。
FIBAランキング10位の日本女子は、同4位のドイツ、同19位のオーストリア、同50位のブラジルと同じグループAで予選を戦う。ランキングでは日本より上位に位置するドイツとは、初日の2戦目で対戦する。2023年のワールドカップグループ予選でも顔を合わせており、その際、日本は21-20で辛勝。今大会でも激しいぶつかり合いとなることだろう。
5人制バスケットボールでは、日本は男女ともにパリ出場枠を確保している。大会を前に高田は、「3×3もオリンピック出場権を獲得することで、見ている人たちに同じような感動を与えられると思います。5人制が日本のスタイルを見せたとおり、3×3日本代表もしっかり宇都宮で、小さくても速さで勝っていく日本らしい面白いバスケを多くの人に見てもらいたいです」と大会にむけた意気込みを語った。
一方、女子グループBには昨年のワールドカップで3位、3月のアジアカップを制したオーストラリアなどが入っている。彼女たちのプレーにも注目が集まる。
開催地となる宇都宮ではオリンピック予選の直前に、クラブチームによる3x3のワールドツアーの開幕戦「FIBA 3x3ワールドツアー宇都宮オープナー」(4月27日、28日)が実施されるなど、同地のゴールデンウィークは3x3一色に染まる。その雰囲気の中で日本代表チームはどんな戦いで会場を沸かせるのだろうか。
日本バスケットボール協会は4月25日、大会登録メンバーを男女それぞれ6人ずつ発表した。5月2日に予定されているFIBAテクニカルミーティングを経て、大会に出場する4選手が確定する。
以下、括弧内はFIBAランキング(2024年4月25日付)
FIBA 3×3バスケットボール・ユニバーサリティオリンピック予選2(UOQT2)での戦いの模様は、Olympics.com、3x3のYouTubeチャンネルでライブ配信が行われるほか、BS松竹東急でハイライト放送が予定されている。
Related content