学生三大駅伝のひとつ、「第96回東京箱根間往復大学駅伝競走」が2020年1月2日、3日に開催される。Tokyo2020(東京五輪)代表の中村匠吾、服部勇馬や日本記録保持者・大迫傑ら学生駅伝出身ランナーがマラソン界を牽引しており、学生駅伝の注目度は増している。第96回箱根駅伝の放送予定を紹介する。
第96回箱根駅伝
■箱根駅伝とは
正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」。東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間を往路5区間(107.5Km)、復路5区間(109.6Km)の合計10区間(217.1Km)で競う、学生長距離界最長の駅伝競走である。
出雲駅伝(10月)、全日本大学駅伝(11月)とならび学生三大駅伝のひとつとされ、毎年1月2日と3日に開催される。1920年に第1回大会が行われ、東京高等師範学校(現:筑波大学)が優勝した。2020年は96回目の大会となる。関東学生陸上競技連盟加盟大学のうち、前年大会でシード権を獲得した上位10校と、10月の予選会を通過した10校、および関東学生連合を加えた合計21チームが出場。関東学生連合チームは予選会を通過しなかった大学の記録上位者から選ばれる。
■日程
- 往路:2020年1月2日(木)8:00スタート
- 復路:2020年1月3日(金)8:00スタート
■放送予定
箱根駅伝は、日本テレビ系列(地上波)とTVer(インターネット)で放送される。
往路:1月2日(木)
日本テレビ系列(地上波):7:00~(LIVE)
- 放送センター解説:瀬古利彦(日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダー/早稲田大OB)
- 直前枠解説:碓井哲雄(神奈川工科大学陸上競技部監督/中央大OB)
- 1号車解説:渡辺康幸(住友電工陸上競技部監督/早稲田大OB)
- ゲスト:中村匠吾(富士通陸上競技部/東京五輪マラソン日本代表/駒澤大OB)
- ゲスト:森田歩希(GMOインターネットグループ/青山学院大OB)
TVer(ネット):7:00頃配信開始(LIVE)
復路:1月3日(金)
日本テレビ系列(地上波):7:00~(LIVE)
- 放送センター解説:碓井哲雄(神奈川工科大学陸上競技部監督/中央大OB)
- 直前・続報枠解説:瀬古利彦(日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダー/早稲田大OB)
- 1号車解説:渡辺康幸(住友電工陸上競技部監督/早稲田大OB)
- ゲスト:設楽悠太(Honda陸上競技部/東洋大OB)
- ゲスト:湊谷春紀(横浜DeNAランニングクラブ/東海大OB)
TVer(ネット):7:00頃配信開始(LIVE)
第96回箱根駅伝公式ホームページ
■見どころ
箱根駅伝は91回大会(2015年)から青山学院大学が4連覇。しかし、前回大会は東海大学が初の総合優勝を果たし、青山学院大学の連覇が止まった。2019年度は駅伝シーズンの開幕を告げる出雲駅伝(10月)の前まで、前評判は駒澤大学・東海大学・青山学院大学・東洋大学の「4強」だった。しかし、出雲駅伝2019では、國學院大學が優勝。大学駅伝は「5強」、どの大学が優勝してもおかしくない混戦状態となった。
大学駅伝5強の2019年度成績(出雲/全日本)
- 駒澤大学(2位/3位)
- 東海大学(4位/優勝)
- 青山学院大学(5位/2位)
- 東洋大学(3位/5位)
- 國學院大學(優勝/7位)
第95回箱根駅伝総合成績
- 東海大学:10時間52分09秒
- 青山学院大学:10時間55分50秒
- 東洋大学:10時間58分03秒
- 駒澤大学:11時間01分05秒
- 帝京大学:11時間03分10秒
- 法政大学:11時間03分57秒
- 國學院大學:11時間05分32秒
- 順天堂大学:11時間08分35秒
- 拓殖大学:11時間09分10秒
- 中央学院大学11時間09分23秒
■出場チーム
- 東海大学(7年連続47度目)
- 青山学院大学(12年連続25度目)
- 東洋大学(18年連続78度目)
- 駒澤大学(54年連続54度目)
- 帝京大学(13年連続21度目)
- 法政大学(5年連続80度目)
- 國學院大學(4年連続13度目)
- 順天堂大学(9年連続61度目)
- 拓殖大学(7年連続41度目)
- 中央学院大学(18年連続21度目)
- 東京国際大学(3年連続4度目)
- 神奈川大学(10年連続51度目)
- 日本体育大学(72年連続72度目)
- 明治大学(2年連続61度目)
- 創価大学(3年ぶり3度目)
- 筑波大学(26年ぶり63度目)
- 日本大学(2年連続89度目)
- 国士舘大学(4年連続48度目)
- 早稲田大学(44年連続89度目)
- 中央大学(3年ぶり93度目)
- 関東学生連合チーム
出場全チーム区間エントリー&選手データ(12/29発表時点)
東京五輪マラソン代表・中村匠吾と服部勇馬の箱根駅伝成績
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ兼東京オリンピック日本代表選考競技会兼第103回日本陸上競技選手権大会)で、東京五輪のマラソン日本代表に内定した中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)は大学駅伝経験者だ。2人の箱根駅伝での成績を紹介する。
中村匠吾(駒澤大学)
- 第88回(2012年1月)出場なし/2位(優勝は東洋大学)
- 第89回(2013年1月)3区・3位/3位(優勝は日本体育大学)
- 第90回(2014年1月)1区・2位/2位(優勝は東洋大学)
- 第91回(2015年1月)1区・区間賞/2位(優勝は青山学院大学)
服部勇馬(東洋大学)
- 第89回(2013年1月)9区・3位/2位(優勝は日本体育大学)
- 第90回(2014年1月)2区・3位/優勝
- 第91回(2015年1月)2区・区間賞/3位(優勝は青山学院大学)
- 第92回(2016年1月)2区・区間賞/2位(優勝は青山学院大学)