【陸上】2021年度主要競技会日程、日本選手権参加資格を承認｜5月に東京五輪テストイベントを実施

日本陸上連盟（JAAF）は1月25日、第65回理事会をオンラインで実施し、2021年度の競技会の日程や参加資格を承認した。Tokyo2020（東京五輪）トラック・フィールド個人種目代表は、五輪参加標準記録突破した上で、第105回日本選手権3位以内の選手を選考する方針とした。

■5月に東京五輪テストイベントを実施

2021年度の主要競技会日程は、2020年11月の理事会時点で未定だったものが今回承認された。日本グランプリ（GP）シリーズは、金栗記念選抜中・長距離（熊本県・えがお健康スタジアム／4月10日）からスタート。現時点では10月までに11大会（うち、東京五輪参加資格対象となる6月までに9大会）が組まれている。なお、静岡国際陸上（静岡県・小笠山総合運動公園静岡スタジアム／5月3日）は、第105回日本選手権10000mとあわせて実施。また、東京オリンピックのテストイベントとして、「2021札幌マラソンフェスティバル」（北海道・札幌市大通公園／5月5日）、「Ready Steady Tokyo」（東京都・国立競技場／5月9日）が開催される。

各競技会の実施種目等の詳細は、決定次第発表される。

2021年度競技日程（JAAF）

■五輪参加標準記録突破者は、日本選手権3位以内で優先的に代表に選考

第65回理事会では、東京オリンピックのトラック・フィールド種目の日本代表選考要項も承認された。2020年のオリンピック開催を前提に定めていた選考要項を基本とし、2021年の競技会の日程などに応じて選考基準などを制定。個人種目（代表内定済み選手以外の選考）は、2021年の第105回日本選手権が選考競技会となる。オリンピック参加標準記録突破者が日本選手権で3位以内に入ると、優先的に代表に選考される。続く代表については、日本選手権の成績、ワールドランキング、2021年度日本グランプリシリーズの成績などにより、選考の優先順位が定められた。リレー種目では、種目ごとに選考基準が異なる。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により選考競技会の中止などの事態も想定されることから、麻場一徳強化委員長は「さまざまな状況を想定しながら、海外の感染状況、渡航の状況などの情報も集めて方策を考え、中止となった場合でも代わりの道や戦略を示したい」と説明した。

東京オリンピック　トラック・フィールド種目日本代表選手選考要項（JAAF）

東京オリンピック個人種目代表選考会として実施される、第105回日本選手権の参加資格も承認された。

第105回日本選手権参加資格（JAAF） 、第105回日本選手権・10000ｍ参加資格（JAAF） 、第105回日本選手権・混成競技参加資格（JAAF）