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近代五種競技の起源|欧州では「キング・オブ・スポーツ」と呼ばれるスポーツの華

1 By 渡辺文重
近年は欧州以外の国も台頭している

ヨーロッパでは「キング・オブ・スポーツ」あるいは「スポーツの華」と称される近代五種(モダン・ペンタスロン)。しかし日本では「キング・オブ・“マイナー”スポーツ」と自虐的なPRが行われるほど浸透していない。ここでは近代五種の起源、強豪国、主要な国際大会などについて紹介する。

近年は欧州以外の国も台頭している
近年は欧州以外の国も台頭している

■何から起こった?いつから競技化?

近代五種は“近代オリンピックの父”ピエール・ド・クーベルタン男爵により創設された競技で、1912年(第5回)のストックホルム五輪から実施されている。クーベルタン男爵は近代五種を創設するにあたり、古代アテネオリンピックの五種競技(レスリング・円盤投・やり投・走幅跳・短距離走)にならい、近代らしい五種競技を考案。それが近代の軍人が備えておくべき資質、フェンシング、水泳、馬術、ピストル射撃、ランニングを合わせた競技となった。現在では軍人五種・海軍近代五種・航空近代五種といった競技も派生している。

■強豪国とその背景は?競技人口は?

ヨーロッパ発祥のスポーツということもあり、過去のオリンピックを振り返ると、欧州勢が無類の強さを見せてきた。2016年のリオデジャネイロ五輪までで最も金メダルを獲得しているのはハンガリーで、スウェーデン、ロシア、ポーランド、イギリスが続く。そうした中、1996年のアトランタ五輪では、カザフスタンのアレクサンドル・パリギンが欧州勢以外で初となる金メダルを獲得。近年ではオーストラリア、メキシコ、ブラジル、中国、韓国も選手強化に力を入れている。

参考:PENTATHLON WORLD RANKINGS

ただし、競技人口は決して多いとは言えない。国際近代五種連合(UIPM)に掲載されている世界ランキングの再開は、男子が290位で、女子は227位。トップアスリートは男女合計で500名程度となる。テニスの場合、男子は1978位タイで、女子は1292位タイ。ゴルフは、男子が2089位タイで、女子は1336位。トップアスリートの人数が、必ずしも競技人口全体に比例するわけではないが、競技を始めるための“ハードル”が高いことは想像に難くない。

UIPMの取り組みにより、用具に関するルールが緩和されたことで、競技人口は増えつつある。しかし日本において、馬術、特にピストル射撃の訓練ができる環境は、自衛隊や警察に限られており、日本の競技人口は約30人とされている。

■どんなリーグや大会がある?

クーベルタン男爵が創設した競技ということもあり、オリンピックが最大の大会という位置付けになる。そのほか、毎年開催される世界選手権、年に複数開催されるワールドカップ、大陸ごとの競技大会、選手権などが重要な大会となる。日本国内では全日本選手権、年に複数開催されるランキング戦などが主な大会となる。

また近代五種に含まれる、いくつかの種目のみの大会も開催されている。近代三種(水泳・レーザーラン)や、レーザーラン(射撃とランニングを交互に実施、近代二種)。また冬季五輪競技のバイアスロンは、クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせたもので、冬季近代二種とも呼ばれている。

参考:近代五種とは(MPAJ)

参考:近代五種競技紹介(Tokyo2020)

参考:【キングオブマイナースポーツ】近代五種応援サイト|日清食品グループ

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