英紙が東京五輪での有力自国選手に注目…競泳や陸上に期待も、テニス競技マレーの3連覇は絶望的か

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リオ五輪男子200m平泳ぎ金のピーティー

東京オリンピックが開催される2020年を迎え、イギリスメディア『METRO』は同年のビッグイベントについて特集記事を展開。「この1年は東京オリンピックとEURO2020がスポーツ界最大のハイライトになる」という見出しで、イギリス人選手の五輪での活躍に期待を寄せた。

陸上では「2019年の世界女王ディナ・アッシャー・スミスが短距離で金メダルを獲得する可能性が高い。また、七種競技において同じく2019年の世界チャンピオンとなったカタリーナ・ジョンソン・トンプソンも、イギリス陸上競技会をリードする存在」と伝え、自国の陸上選手にスポットを当てた。

「競泳のアダム・ピーティはさらに多くの世界新記録を更新し、平泳ぎではリオ大会に続いて連覇を果たすことになるだろう」

「スケートボーダーのスカイ・ブラウンは12歳で、英国史上最年少の夏季オリンピック選手になると予想される」

その一方で五輪でのテニス競技、男子シングルス3連覇の懸かるアンディ・マレーについては「彼は日本に渡航しないかもしれない。2018年終盤までは望みが大きかった。だが股関節の手術以来グランドスラムでトップ争いができるレベルに達していない。そしてこの間にステファノス・チチパス(ギリシャ)やダニール・メドベージェフ(ロシア)ら、有望な若手選手も台頭してきており、マレーの復権は厳しくなりつつある。同時にロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)によるBIG3の時代も終わりが近づいている」と報道。マレーの五輪3連覇が絶望的であると同時に、テニス界の世代交代が進んでいると強調した。

自国開催となった2012年のロンドンオリンピックでは、金29、銀17、銅19と合計65個のメダルを獲得したイギリス。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは欧州から遠く離れた南米ブラジルで開催されたにも関わらず、金27、銀23、銅17の合計67個と、自国の五輪とそん色のない結果を残した。東京五輪でイギリスはさらなる躍進を見せることができるのだろうか。

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