箱根駅伝2019予選会を解説!|日程、テレビ中継、現地観戦のポイント、出場選手について

1 執筆者 渡辺文重
大迫傑を輩出した早稲田大学も予選会に参加

正月の風物詩「箱根駅伝」。その予選会が10月26日に開催される。今年1月の本大会でシード権を得た10校以外は、予選会で好成績を残さない限り、新年の晴れ舞台に立つことは許されない。通過10校に対して、予選会参加大学は43校。ある意味、本戦以上にシビアな戦いが繰り広げられる。

■箱根駅伝2020予選会について

第96回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会は、2020年新春に開催される「箱根駅伝」に出場する大学を決める大会である。なお箱根駅伝2020では、2019年大会(第95回)でシード権を得た10大学と、予選会を勝ち抜いた10大学、そして関東学生連合チーム(学連選抜)の11チームが出走する。

箱根駅伝2020予選会は、ハーフマラソンで行われる。各大学10~12名が出場(エントリーは14名まで)。各大学の上位10名の合計タイムにより、順位が決定する。順位決定方法は以下の通り。

  1. 競技成績での上位10名の合計タイムが少ない大学を上位とする。
  2. 同タイムの場合には上位10 名の合計順位が少ない大学を上位とする。
  3. それでも順位が決定しない場合には、各校最上位競技者の順位が上位の大学を上位とする。

関東学生連合チームは、予選敗退となった大学の中から、個人成績上位者を中心に編成される。

■箱根駅伝2020予選会の開催日、開催場所、放送予定

<開催日>

2019年10月26日(土)9時35分スタート

<開催場所>

予選会は東京の陸上自衛隊・立川駐屯地でスタート。立川の市街地を通過し、国営昭和記念公園でフィニッシュを迎える。詳しいコースはこちら(PDF)。

<放送予定>

予選会の模様は地上波でTV放送(生中継)される。また、CS放送の「日テレジータス(G+)」では11月3日と9日(再放送)に、特別編を放送する。

日本テレビ「★SAPPOROスポーツスペシャル 第96回箱根駅伝予選会」(生中継)

10月26日(土)9:25~11:25

  • 解説:碓井哲雄・渡辺康幸
  • ゲスト:堀尾謙介
  • 実況:上重聡

日テレジータス「★SAPPOROスポーツスペシャル 第96回箱根駅伝予選会 日テレジータス特別編」

11月 3日(日)20:00~22:30

11月 9日(土)13:00~15:30

<観戦の方法は?>

陸上自衛隊駐屯地内や昭和記念公園内、そして沿道で予選会を戦う選手たちを応援できる。

スタート地点の立川駐屯地へのアクセス

  • JR「立川駅」北口徒歩20分
  • モノレール「立川北駅」徒歩20分
  • 立川バス「立川警察署」徒歩2分

昭和記念公園へのアクセス

  • JR「西立川駅」徒歩23分

現地観戦にあたっては以下の諸注意を守らなければならない(PDF)。

■箱根駅伝2020予選会出場校

第96回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 エントリー一覧

  1. 中央大学
  2. 早稲田大学
  3. 日本体育大学
  4. 日本大学
  5. 東京国際大学
  6. 神奈川大学
  7. 明治大学
  8. 国士舘大学
  9. 大東文化大学
  10. 城西大学
  11. 山梨学院大学
  12. 上武大学
  13. 麗澤大学
  14. 亜細亜大学
  15. 専修大学
  16. 創価大学
  17. 東京農業大学
  18. 筑波大学
  19. 駿河台大学
  20. 日本薬科大学
  21. 明治学院大学
  22. 桜美林大学
  23. 流通経済大学
  24. 関東学院大学
  25. 武蔵野学院大学
  26. 平成国際大学
  27. 慶應義塾大学
  28. 東京経済大学
  29. 立教大学
  30. 東京大学
  31. 東京理科大学
  32. 帝京平成大学
  33. 学習院大学
  34. 一橋大学
  35. 高崎経済大学
  36. 東京工業大学
  37. 防衛大学校
  38. 芝浦工業大学
  39. 育英大学
  40. 東京工業大学大学院
  41. 東京学芸大学
  42. 上智大学
  43. 東京大学大学院

■箱根駅伝2020予選会の注目選手

※時間は1万メートル資格記録

18 太田智樹(早稲田大学4年)28分56秒32

浜松日体高校(静岡県)出身。瀬古利彦や大迫傑らを輩出した早大の主将を務める。13年ぶりにシード権を失った前回大会は「花の2区」を任されるも、故障明けで本来の力を発揮できず、区間記録21位に沈んだ。再び箱根の舞台に立ち、雪辱となるか。2年生の直希(ナンバー22)は弟。

58 伊藤達彦(東京国際大学4年)28分58秒58

浜松商業高校(静岡県)出身。7月にイタリア・ナポリで開催された第30回夏季ユニバーシアードの男子ハーフマラソンで銅メダルを獲得した。このレースでは日本勢が表彰台を独占。金は相沢晃(東洋大学4年)、銀は中村大聖(駒澤大学4年)だった。新春の大舞台で、ライバルとの再戦を実現させたい。前回大会は2区を任されて区間記録11位。

301 レダマ・キサイサ(桜美林大学4年)27分43秒52

テンデレ高校(ケニア)出身。9月に岐阜で行われた第88回日本学生陸上競技対校選手権(日本インカレ)の男子1万メートル走では、出雲駅伝2019(第31回出雲全日本大学選抜駅伝競走)で快走を見せた土方英和 (國學院大學4年)らを抑えて優勝。1万メートル資格記録は、予選会出場選手の中で最速となっている。チームを初の箱根駅伝本戦に導けるか。

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