東京2020パラリンピック閉会式、橋本聖子会長による挨拶文

文: オリンピックチャンネル編集部

東京オリンピック・パラリンピック競技大会は、9月5日に国立競技場(東京都新宿区)で行われたTokyo2020パラリンピック閉会式をもって全ての大会日程を終えることとなった。Tokyo2020組織委員会の橋本聖子会長は東京パラリンピック閉会式にて、次のような挨拶を述べている。

東京2020パラリンピック閉会式 橋本聖子会長挨拶文

秋篠宮皇嗣殿下のご臨席を仰ぎ、ここに、東京2020パラリンピック競技大会の閉会を迎えるにあたり、ご挨拶を申し上げます。

私たちの旅は、今、終わりを迎えようとしています。長い旅路の最後となった東京パラリンピックは、すべての会場が笑顔で溢れていました。

メダリストの笑顔に添えられたブーケは、東日本大震災の被災地で育てられた花から作られました。選手村では、被災地の食材を使った和食を楽しんでいただきました。ともに、困難を乗り越えた人たちの不屈の精神が込められているからこそ、この舞台で一層輝いたと思います。この輝きを、復興の道を照らす光として、さらに前へと進めてまいります。

ボランティアの皆さん、この大会に携わった日本の皆さん、そして、組織委員会のスタッフの皆さん。8年前、私たちが世界に約束した「おもてなし」の心は、すべてのアスリートに感じていただけたのではないでしょうか。厳しい状況の中にあっても、互いを尊重し、敬い、心を一つにした皆さんだからこそ、この大会を成し遂げることができました。この素晴らしいチームを私は誇りに思います。本当にありがとうございました。

パラリンピアンの皆さん。

皆さんの圧倒的なパフォーマンスに、心が震えました。確固たる信念と、強い覚悟という土台の上に、幾重にも努力を積み重ね、決して自らの限界を作らない姿を見ました。皆さんが歩んできた、長く険しい道は、まっすぐに、そして重く、私たちの心を揺さぶりました。パラリンピアンの躍動は、私たちに届けられたメッセージです。その姿に、多くの人が、ここから何かを始めようと思いました。私たちはたくさんの気づきと、自らを見つめ、未来を創造する力をいただきました。

変化は、気づきから始まります。互いの違いを認め、支えあい、いかなる差別も障壁もない、多様性と調和が実現した未来を必ずつくる、この決意が、社会の変革の契機となることを誓い、私たちは、さらに歩みを進めます。東京オリンピック・パラリンピック競技大会は、本日、そのすべての幕を下ろします。IOC、IPCの皆さん、日本国政府、東京都、関係者の皆さん、東京大会に携わった全ての方々に、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

オリンピックとパラリンピックがあってよかった、私はその価値を信じます。2024年、アスリートと、世界中のスポーツを愛する皆さんは、再び一つになります。パリ大会の成功を心からお祈り申し上げます。またお会いしましょう。