東京五輪シューティング競技の日本代表は?出場選手を整理: 1年延期の影響は?内定変更は?

アーチェリーとライフル・ピストルは最終選考会を残すのみ

1 執筆者 渡辺文重
女子トラップで東京五輪出場を決めている中山由起枝

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、Tokyo2020(東京五輪)の開催は1年延期(2021年7月23日開幕)されることになった。延期によって代表選考に影響は出るのか?東京五輪におけるアーチェリー、射撃(ライフル・ピストル・クレー射撃)の日本代表選考について整理する。

■アーチェリー

アーチェリーは男女とも個人で「3」の開催国枠を確保している。日本代表の選考は2次選考まで行われ、残るは最終選考のみとなっているが、4月に開催を予定していた最終選考会は延期となっている。東京五輪における男子・女子の団体戦は、大会初日にランキングラウンド(個人)を実施。国・地域ごとの代表3選手の合計スコア上位12チームが、トーナメントへ進出する。混合団体戦は、男女各1選手のランキングラウンド合計ポイントで上位16チームがトーナメントに進出。ランキングラウンドで最も良かった選手が、各国・地域の代表となるため、ランキングラウンドが終わるまでは、誰が代表になるか分からない。

4月13日、全日本アーチェリー連盟(AJAF)は、開催を見合わせていた五輪代表最終選考会を、2021年3月20、21日に開催すると発表した。2020年ナショナルチーム選手で第二次選考会を通過した男女各5名が参加する。

  • 男子個人:「3」
  • 男子団体:「3」
  • 女子個人:「3」
  • 女子団体:「3」
  • 混合団体:男女「1」ずつ

■射撃: ライフル・ピストル

射撃のライフル・ピストル種目は、日本ライフル射撃協会(NRAJ)によって日本代表選考が行われる。射撃競技の国・地域ごとの出場上限は各種目「2」。日本は開催国枠として「1」を確保している。ライフル・ピストル種目のうち男子50mライフル3姿勢個人は、2019年11月のアジア選手権が最終選考会となっており、松本崇志と平田しおりが内定となった。

そのほかの種目は開催国枠「1」を巡り、日本代表選考会を実施。最終選考会は3月に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大、東京五輪の1年延期を受け、同様に延期となっている。

  • 男子50mライフル3姿勢個人: 松本崇志
  • 男子10mエアライフル個人:「1」
  • 男子25mラピッドファイアピストル個人:「1」
  • 男子10mエアピストル個人:「1」
  • 女子50mライフル3姿勢個人: 平田しおり
  • 女子10mエアライフル個人:「1」
  • 女子25mピストル個人:「1」
  • 女子10mエアピストル個人:「1」
  • 混合10mエアライフル団体:男女「1」ずつ
  • 混合10mエアピストル団体:男女「1」ずつ

■射撃: クレー射撃

クレー射撃種目は、日本クレー射撃協会(JCSA)によって日本代表選考が行われる。同種目の選考は2019年11月のアジア選手権までで完了している。内定の維持・変更についての発表はまだない。

参考:第32回オリンピック競技大会(2020/東京)クレー射撃日本代表選手発表資料(pdf形式)

  • 男子トラップ: 大山重隆
  • 男子スキート: 井川寛之
  • 女子トラップ: 中山由起枝
  • 女子スキート: 石原奈央子
  • 混合トラップ団体: 大山重隆・中山由起枝
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