7月6日、2020年の東京五輪で使用される会場「カヌー・スラロームセンター」の完成披露式典が行われ、小池百合子都知事のほか、2016年リオデジャネイロ五輪男子カヌー・スラローム銅メダリストの羽根田卓也(ミキハウス)が出席した。
同センターは、東京都が葛西臨海公園の隣接地に新しく新設した専用会場。カヌー・スラローム競技は、従来自然の河川で行われるものの、人工コースは天候面の影響を受けにくく、水流の勢い・量などが一定で、フェアな競技が可能となる。リオ五輪でも人工コースが使用された。
リオの人工コースで銅メダルを獲得した羽根田は、新しくできた日本初の専用人工コースでデモンストレーション試走を行った。コースについて「リオに本当に似ている。真っすぐなコースでも、複雑に障害物が入り組んだ難しい水流がつくり出されている」と話した。
近年、練習拠点をチェコに置いていた羽根田は、同センター新設を機に日本に拠点を戻している。羽根田をはじめ、同競技の選手たちにとっては念願の施設だった。
カヌー・スラロームセンターは、東京五輪本番だけでなく、10月に行われるオリンピック日本代表選手最終選考会の会場にも指定されている。
東京五輪の代表は、選考対象レースのレース成績をポイント化し、最もポイントが高い選手が選出される。