Tokyo 2020(東京五輪)の男女マラソンに出場する日本代表選手を選考するレース、「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が、いよいよ開催される。このレースで2位以内になると、その選手は東京五輪の出場が内定。3位の選手も有力な候補となる。(東京五輪の出場枠は男女とも3枠)
■マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の開催日時と放送予定
MGCは男女ともに9月15日に開催される。男子はTBSテレビ系列全国ネット、女子はNHK総合がTV放送を行う。ラジオ放送に関しては、男子はTBSラジオ、女子はNHKラジオが行う。また、NHK公式サイトでは男女レースが生配信される。
<開催日時>
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男子:9月15日(日)午前8時50分〜
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女子:9月15日(日)午前9時10分〜
<放送予定>
男子
女子
■MGCの出場資格は?出場する選手は?
MGCは、2019年春までに行われた国内の主要マラソンレース(MGCシリーズ)で、日本陸上競技連盟(JAAF)が設定したタイム、順位をクリアした選手に、出場権が与えられる。そのほか、国際陸上競技連盟(IAAF)が世界記録を公認する競技会で設定タイムをクリアした選手などに、「ワイルドカード」として出場権が与えられる。
男子MGC出場選手(31名)
- 村沢明伸(日清食品グループ)
- 大迫 傑(Nike)
- 上門大祐(大塚製薬)
- 竹ノ内 佳樹(NTT西日本)
- 園田 隼(黒崎播磨)
- 設楽悠太(Honda)
- 井上大仁(MHPS)
- 木滑 良(MHPS)
- 宮脇千博(トヨタ自動車)
- 山本憲二(マツダ)
- 佐藤悠基(日清食品グループ)
- 中村匠吾(富士通)
- 岡本直己(中国電力)
- 谷川智浩(コニカミノルタ)
- 大塚祥平(九電工)
- 中本健太郎(安川電機)
- 藤本 拓(トヨタ自動車)
- 服部勇馬(トヨタ自動車)
- 福田 穣(西鉄)
- 橋本 崚(GMOアスリーツ)
- 岩田勇治(MHPS)
- 堀尾謙介(トヨタ自動車)
- 今井正人(トヨタ自動車九州)
- 藤川拓也(中国電力)
- 神野大地(セルソース)
- 山本浩之(コニカミノルタ)
- 河合代二(トーエネック)
- 髙久 龍(ヤクルト)
- 荻野皓平(富士通)
- 一色恭志(GMOアスリーツ)
- 鈴木健吾(富士通)
女子MGC出場選手(12名)
- 前田穂南(天満屋)
- 松田瑞生(ダイハツ)
- 安藤友香(ワコール)
- 関根花観(日本郵政グループ)
- 岩出玲亜(アンダーアーマー)
- 野上恵子(十八銀行)
- 鈴木亜由子(日本郵政グループ)
- 小原 怜(天満屋)
- 福士加代子(ワコール)
- 上原美幸(第一生命グループ)
- 前田彩里(ダイハツ)
- 一山麻緒(ワコール)
なお、MGC出場資格を得ながらも、9月27日に開幕する第17回世界陸上競技選手権大会(ドーハ2019)の男女マラソン代表6選手は、出場を辞退している。ドーハ2019の女子マラソンは現地時間9月27日、男子マラソンは同10月5日に行われる。
出場辞退選手
- 川内優輝(あいおいニッセイ同和損害保険)
- 山岸宏貴(GMOアスリーツ)
- 二岡康平(中電工)
- 中野円花(ノーリツ)
- 谷本観月(天満屋)
- 池満綾乃(鹿児島銀行)
■MGCのコースは東京五輪と同じ?観戦方法は?交通規制は?
MGCのコースは、東京五輪のマラソンと“ほぼ”同じになっている。東京五輪では新国立競技場(オリンピックスタジアム)が、スタート・ゴール地点となるが、現在工事中。MGCでは、明治神宮外苑がスタート・ゴール地点となる。それ以外は、東京五輪と同じコースを走る。
明治神宮外苑発着(日本陸上競技連盟公認コース)
明治神宮外苑いちょう並木~四ツ谷~水道橋~神保町~神田~日本橋~浅草雷門~銀座~新橋~芝公園~日本橋~神保町~二重橋前~明治神宮外苑いちょう並木
MGCは東京五輪と同じく、公道での観戦は無料となっている。そのため、東京五輪のマラソンを観戦しようと思っている人にとって、MGCは絶好の“下見”の機会となる。ただし、MGCに関しては、スタート・ゴール地点の明治神宮外苑いちょう並木が、最も混雑すると予想される。
またMGCの開催に合わせ、交通規制も行われる。車両の通行規制だけでなく、スタート・ゴール付近では歩道通行の規制も行われるため、観戦を予定している人や、当日、コース内を訪れる予定の人は、どのような規制が行われるのか、確認しておこう。
■東京五輪出場の内定は?残りの出場権争いは?
東京五輪で日本が確保している出場枠は、男女ともに3枠ずつとなっている。このうち男女とも2枠ずつ、すなわちMGCで優勝した選手、2位だった選手に、東京五輪出場の内定が与えられる。残りの1枠は、2019年秋から2020年春にかけて行われる「MGCファイナルチャレンジ」の結果で決まる。
MGC出場権を獲得した選手(MGC出場辞退選手を含む)を対象に、MGCファイナルチャレンジで設定記録を突破選手のうち、記録最上位の選手が、残り1枠の内定となる。なお、異なるレースで同タイムだった場合は、総合的に判断される。また、MGCファイナルチャレンジで設定記録を突破した選手がいなかった場合は、MGCで3位だった選手が内定となる。
MGCファイナルチャレンジ(男子3大会、女子3大会)
男子
- 2019年12月1日 第73回福岡国際マラソン選手権大会
- 2020年3月1日 東京マラソン2020
- 2020年3月8日 第75回びわ湖毎日マラソン大会
女子
- 2019年12月8日 第5回さいたま国際マラソン
- 2020年1月26日 第39回大阪国際女子マラソン大会
- 2020年3月8日 名古屋ウィメンズマラソン2020
MGCファイナルチャレンジ設定記録
- 男子:2時間5分49秒
- 女子:2時間22分22秒