新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一般参加が中止となり、エリートレースのみ開催される東京マラソン。Tokyo 2020(東京五輪)のマラソン日本代表選考レース、「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ」男子第2戦を兼ねる同マラソンの招待選手を紹介する。
有力選手
大迫傑(1991年5月23日生まれ)
2018年のシカゴマラソンで日本記録・2時間5分50秒を打ち立てた。これは現在まで破られていない。2019年9月のMGCで3位に入っており、MGCファイナルチャレンジで設定記録(2時間5分49秒)を破る選手が現れなければ東京オリンピック代表に内定するが、今大会に出場し自ら代表の座を勝ち取りにいく。
設楽悠太(1991年12月18日生まれ)
2018年東京マラソンで2時間6分11秒をマークし、大迫に破られるまで日本記録を保持していた。MGCでは、序盤からハイペースで飛ばしたものの、徐々に失速し14位。同レースでの東京オリンピック出場権獲得はならなかった。
井上大仁(1993年1月6日生まれ)
東京マラソン2018では2時間6分54秒という好タイムを記録。同年のアジア競技大会では金メダルに輝いた。MGCでは完走者のうち最下位だったが、2020年元日のニューイヤー駅伝では区間新記録を樹立している。
国内招待選手
21.大迫傑(Nike)2:05:50
22.設楽悠太(Honda)2:06:11
23.井上大仁(MHPS)2:06:54
24.山本憲二(マツダ)2:08:42
25.村山謙太(旭化成)2:08:56
26.佐藤悠基(日清食品グループ)2:08:58
27.園田隼(黒崎播磨)2:09:34
28.神野大地(セルソース)2:10:18
29.堀尾謙介(トヨタ自動車)2:10:21
30.河合代二(トーエネック)2:10:50
31.大六野秀畝(旭化成)2:21:47
海外招待選手
1.ビルハヌ レゲセ(エチオピア)2:02:48
2.ゲタネ モラ(エチオピア)2:03:34
3.シサイ レマ(エチオピア)2:03:36
4.アセファ メングストゥ(エチオピア)2:04:06
5.ディクソン チュンバ(ケニア)2:04:32
6.ハイレ レミ(エチオピア)2:04:33
7.エルハサン エルアバシ(バーレーン)2:04:43
8.タイタス エキル(ケニア)2:04:46
9.アモス キプルト(ケニア)2:05:43
10.ビダン カロキ(横浜DeNA/ケニア)2:05:53
11.バシル アブディ(ベルギー)2:06:14
オリンピック関連情報
各国陸上連盟は各種目最大3名まで出場枠を与えられ、出場選手を決定する。男女ともに3枠を与えられている日本は、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)、MGCファイナルチャレンジの2段階で代表を選出する。
1: マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、2019年9月15日)
男子
優勝者:中村匠吾(内定)
準優勝者:服部勇馬(内定)
3位:大迫傑
女子
優勝者:前田穂南(内定)
準優勝者:鈴木亜由子(内定)
3位:小原怜
2: MGCファイナルチャレンジ
男子
- 第73回福岡国際マラソン(2019年12月1日)/設定記録突破選手なし
- 東京マラソン2020(2020年3月1日)
- 第75回びわ湖毎日マラソン(2020年3月8日)
女子
- 第5回さいたま国際マラソン(2019年12月8日)/設定記録突破選手なし
- 第39回大阪国際女子マラソン(2020年1月26日)/松田瑞生(2時間21分47秒)
- 名古屋ウィメンズマラソン2020(2020年3月8日)
上記のMGCファイナルチャレンジ3大会において、設定記録(男子:2時間5分49秒、女子:2時間22分22秒)を突破した記録最上位の選手。この条件を満たす選手がいない場合、MGC3位の選手。
女子は、名古屋ウィメンズマラソンで松田の記録(2時間21分47秒)を上回る選手が出ない場合、松田が東京五輪代表に内定する。
東京オリンピック出場内定選手
2019年9月15日(日)に開催されたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で男女それぞれ上位2人が東京オリンピック出場選手に内定している。
男子
- 中村匠吾(富士通)
- 服部勇馬(トヨタ自動車)
女子
- 前田穂南(天満屋)
- 鈴木亜由子(日本郵政グループ)