日本で開催されているラグビーワールドカップ2019。史上初のベスト8進出を果たしたブレイブブロッサムズ(ラグビー日本代表)の準々決勝の対戦相手は南アフリカになった。2度の優勝を誇る「スプリングボクス」とは一体どんなチームなのか?
■準々決勝 日本代表vs南アフリカ代表の試合日程
10月20日(日)19時45分試合開始 @東京スタジアム(東京都)
<地上波>
<BS放送>
<ネット配信>
- J Sportsオンデマンド:23:10配信開始(録画)
■日本代表が対戦する南アフリカ代表とは?過去のW杯成績は?
チームの愛称は「スプリングボクス」。スプリングボクスはガゼルに似た哺乳類で、南アフリカを象徴する動物だ。またグリーンを基調とし、イエローのアクセントが鮮やかなユニフォームの左胸には、国花「プロテア」をあしらったエンブレムが描かれている。
世界ランキング5位。W杯は不参加だった最初の2回を除き、7大会連続7回出場で、優勝は2回。前回イングランド大会は「日本がジャイアントキリングした相手」として知られているが、その成績は3位。2連覇を達成したニュージーランド代表とは準決勝で激突し、名勝負を演じたこと(18-20で敗退)は、ラグビーファンの記憶に新しいはずだ。
一時は不振にあえいでいたが、戦略家のヨハン“ラシー”エラスムスがヘッドコーチに就任すると、チームはさらなる進化を遂げることとなる。チームの特長は、屈強なフィジカル。肉体的な強さを前面に出した戦い方をしてくる。フォワードの突進力、そして激しいディフェンスで、3大会ぶり3回目の優勝を狙う。
■南アフリカ代表、これまでの戦い
プールB 2位(勝ち点15)
- ● 13-23 vs ニュージーランド
- ○ 57-3 vs ナミビア
- ○ 49-3 vs イタリア
- ○ 66-7 vs カナダ
前回イングランド大会に続き、初戦で黒星を喫するも、その後は3連勝。勝ち点15で、同16のニュージーランドに次ぐ2位で、準々決勝進出を果たした。
■南アフリカ代表の注目選手
マルコム・マークス(ライオンズ)
185センチ、107キロ。ポジションはフッカー(HO)。25歳にして“世界最高のHO”との呼び声も高い。スクラムでの強さは当然として、自身でボールを運び、トライを奪うこともできる。W杯終了後は、ジャパンラグビー・トップリーグのNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスへ所属することが決まっている。今大会はイタリア戦でトライを1つ記録。
シヤ・コリシ(ストーマーズ)
186センチ、99キロ。ポジションはフランカー(FL)。28歳で主将を務める。同国初の黒人キャプテンとして注目されるが、その統率力は疑いようがない。視野が広く、運動量も豊富。前回イングランド大会にも出場している。今大会はナミビア戦でトライを1つ記録。
ハンドレ・ポラード(ブルズ)
189センチ、98キロ。ポジションはスタンドオフ(SO)。25歳。正確な右足のキックは、スプリングボクスの得点源の1つ。今大会でも、コンバージョン5つ(成功率63パーセント)、ドロップゴール1つ(成功率100パーセント)、ペナルティゴール3つ(成功率75パーセント)の合計22得点を記録している。
■日本対南ア、過去の対戦成績は?
2015年9月19日 日本代表 34-32 南アフリカ代表
@ブライトンコミュニティースタジアム[ラグビーW杯イングランド大会]
2019年9月6日 日本代表 7-41 南アフリカ代表
@県営熊谷ラグビー場[リポビタンDチャレンジカップ2019]
日本代表と南アフリカ代表が初めて対戦したのは、2015年9月19日。ラグビーW杯イングランド大会における“ブライトンの奇跡”が、初対戦だった。
この時の日本はW杯通算1勝、18試合連続で未勝利。対する南アフリカは、世界ランキング3位で優勝候補の一角だった。日本は7分、五郎丸歩のペナルティゴール(PG)で先制(3点)するも、17分にはトライとコンバージョンを決められて7失点。しかし、29分にリーチ・マイケルがトライ。五郎丸がコンバージョンを決め、日本は再びリードを奪う。32分、南アフリカがトライ。コンバージョンは成功せず、日本は10-12と2点のビハインドで前半を終える。
後半開始直後、日本は五郎丸のPGで13-12と再びリードを奪う。その後、トライとコンバージョンを決められるも、五郎丸が2回のPGを成功させて19-19とする。その後、互いにPGを1回ずつ成功させて迎えた61分、南アフリカがトライとコンバージョンを決める。対する日本は7分後、五郎丸がトライ。自身でコンバージョンを成功させ、29-29と追いすがる。南アフリカは72分にPGを成功するも、78分に1人がイエローカードを提示されてシンビン。数的有利となった日本は、交代出場のカーン・ヘスケスが80分にトライ。34-32で、日本が奇跡の勝利を収めた。
その4年後、日本はW杯直前の壮行試合として、南アフリカを熊谷ラグビー場に招くこととなる。二度目の対戦は、7-41で日本の大敗。松島幸太朗が1トライ、そして田村優がコンバージョンを決めるにとどまった。“ブライトンの奇跡”の浮かれた雰囲気が吹き飛ぶ黒星。この手痛い教訓が、W杯本戦の快進撃を支える原動力の1つとなったことは間違いない。