女子個人トライアスロンで1番と2番が失格:男子出場選手からは「冗談か」

1 執筆者 渡辺文重
失格になったテイラー・ブラウンとリアマンス

8月15日から18日にかけてお台場海浜公園、臨海副都心トライアスロン特設会場で開催されている、ITUワールドトライアスロン・オリンピッククオリフィケーションイベント(OQE)。Tokyo 2020(東京オリンピック・パラリンピック)に向けたテストに位置付けられている大会だが、大会初日・15日に行われた個人女子では、1番目、2番目にフィニッシュした選手が失格になる珍事が起きた。

15日に行われたレースで、最初にフィニッシュしたのは、ともにイギリスのジェシカ・リアマンスとジョージア・テイラー・ブラウン。2人は手をつないでゴールテープを切った。しかし、この行為は競技規則2.11.f「フィニッシュ時間を分ける努力をしているとみなされず、不自然な同時ゴールをする選手はDSQ(失格)となる」に抵触。両選手は失格となり、3番手でフィニッシュしたフローラ・ダフィー(バミューダ諸島)が金メダルとなった。

ベルギーの男子トライアスロン選手マーティン・ファン・リールは、この2選手が失格になったことに加え、レース直前に女子個人のランが10キロから5キロに短縮されたことを含め、「このテストイベントで冗談を言う方法」とコメントしている。

ITUワールドトライアスロンOQEは16日に個人男子、17日にパラトライアスロン、18日に混合リレーを実施。ファン・リールは16日の個人男子にエントリーしている。

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