JFA(日本サッカー協会)第99回全日本選手権大会・天皇杯の決勝が1月1日、Tokyo 2020(東京五輪)のメイン会場となる国立競技場で行われた。同競技場で初となるスポーツ公式戦は、ヴィッセル神戸が前半に挙げた2点のリードを守り、鹿島アントラーズを下して初優勝を遂げた。
神戸は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキほか、ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレン、日本代表FW古橋亨梧らが先発。鹿島は、元韓国代表GKクォン・スンテ、日本代表歴のある三竿健斗、永木亮太らがスターティングメンバーに名を連ねた。
先制は神戸。18分にポドルスキが相手陣内で強引な突破を見せると、オウンゴールを誘う(当初は神戸FW藤本憲明のゴールとアナウンス)。さらに38分、藤本が相手のクリアミスを見逃さず、落ち着いてゴールを決めてリードを広げた。
神戸の2点リードで迎えた後半アディショナルタイム。神戸のトルステン・フィンク監督はポドルスキと交代で、この試合を最後に現役引退すると表明している元スペイン代表FWダビド・ビジャをピッチへと送り出す。試合は2-0で終了。神戸が初めて3大タイトルの1つを獲得した。
天皇杯とは
プロ・アマチュアを問わず、全ての第1種加盟チーム(一般、大学生)が参加可能な大会で、日本プロサッカーリーグ(J1、J2、J3)、YBCルヴァンカップ(旧:ヤマザキナビスコカップ)と並ぶ、日本サッカーの国内3大タイトルの1つ。初開催は1921年で、99回目を迎える今大会の決勝は、6年ぶりに「日本サッカーの聖地」国立競技場での開催となった。