「大会初日の衝撃、大坂敗退」―――ウィンブルドン選手権の大会公式メディアは、大会第2シードであり、世界ランク2位の大坂なおみ1回戦敗退をそう伝えた。
大会初日のセンターコート第2試合に登場した大坂は、(4)6-7、2-6のストレート負けを喫し、早くも大会から去ることになった。対戦相手は奇しくも11日前にバーミンガムで敗れたばかりのユリア・プチンツェワ(カザフスタン、世界ランク39位)だった。
これでプチンツェワの対大坂なおみの通算成績は3勝0敗となった。このことに関して、プチンツェワは「秘密を教えるつもりはないわ。でも正直なところ、私は(大坂との)3試合で非常に高い集中力を保つことができたと思う。彼女が集中力を失っているとき、彼女のプレーは単純になる。例えば、ウィナーが多くなったり。私は彼女が嫌がることをなるべくやろうと思った。それだけだわ」と語った。
大坂の滑り出しは好調だった。第3ゲームにはブレークに成功。大会公式メディアも「試合の序盤、大坂は好調に見えた。すべてのポイントで活き活きとしたプレーを見せ、バックハンドのボレーでブレークを決めた際には、"カモン!"と叫んでみせた」と記している。
長いラリーを避けるべく、積極的にネットへ出た大坂だったが、この策はあまり効果的ではなかった。大坂のバックハンドがネットに掛かり、アンフォーストエラーが38に達した瞬間、大会第2シードの敗退が決まった。勝者のそれはわずかに7だった。
厳しい敗戦との向き合い方について問われた大坂は、「大切なのは楽しむことだと思う。楽しみ方を学ぶこと。自身のプレッシャーを軽くする。どうにかして答えが見つけられればと思っているわ」と答えた。