クイーンズ駅伝で2年連続の区間賞を獲得。昨年のアジア大会の10000mでは7位に入賞するなど、めきめきと成長を続ける22歳の堀は、東京五輪出場にも手が届きそうなところまで来ている。
中学ではハンドボール部に所属。高校では1年次から活躍
堀優花は1996年に岐阜県に生まれた。地元の中山中学校ではハンドボール部に所属しながら、駅伝の全国大会に出場し区間2位になるなど、陸上選手としての頭角を現した。卒業後は愛知県の陸上強豪校である豊川高校に進学し女子駅伝部に入部。第24回全国高等学校駅伝競走大会では、1年生ながら5区を任され2位入賞に貢献した。2年次には2区を走って見事に全国優勝を果たしている。
クイーンズ駅伝でスター選手に
高校卒業後はパナソニックに所属。全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(通称・クイーンズ駅伝)では、2017年に区間賞、18年には区間新記録を出し、パナソニックの2連覇に大きく貢献した。
近年では、個人種目でも活躍を見せており、2018年の全日本実業団ハーフマラソン大会では2位(日本人1位)に入賞。国際舞台でも、2017年にアジア陸上競技選手権大会の女子10000mで銀メダルを獲得、2018年のアジア大会では同種目で7位になるなど、活躍の場を広げている。
国内のライバルたちと切磋琢磨
22歳の堀には、女子10000mでの東京五輪出場が期待される。同種目には、松田瑞生や鈴木亜由子など強敵が多い。特に1歳年上の松田は、堀が銀メダルを獲得したアジア陸上競技選手権大会で銅メダル、3位に終わった昨年の日本陸上競技選手大会では優勝を果たすなど、ライバル関係にあると言ってもいいだろう。
同世代の強敵たちは、来年の東京五輪出場を目指す堀が成長する上でも重要な存在となるだろう。