国際柔道連盟(IJF)はTwitter(ツイッター)公式アカウントで、日本時間9月2日17時30分から1時間で寄せられた質問に、IJFのマリウス・ビゼール会長が答えるという企画を実施した。IJFのツイッターアカウント名は現在「#ISupportMollaei」となっているが、これは、男子81キロ級のサイード・モラエイ(イラン)が、イスラエル選手との対戦を巡って国から世界選手権(東京)の出場を辞退するよう、圧力を掛けられていたことに対する抗議、継続的な支援の実施を表明するものとなっている。
「IJFは今後、イランにどのような対処を行うか」という質問に対しては、「私たちはルールに従い、イラン柔道連盟との手続きを再開する」と回答。「イランでは柔道以外でも、同様のことが起きている」というリプライに対しては「柔道に関しては、この問題を解決し、ほかのスポーツでも同様に続くことを願う」と答えた。
また日本語による「世界の大会に出ている選手なのに礼法がちゃんとしていないことが多く目立ちます。礼法は柔道の基本だと思います。日本では柔道を習うときにはまず受け身よりも先に礼法を学びます。多くの子供が見ているのだから選手は手本であるべきです」という質問に対しては、「柔道のチャンピオンは常に模範的でなくてはなりません。しかし、競技の柔道と草の根の柔道は区別する必要があります」と英語で答えた。
質問受付時間終了後、ビゼール会長は自身のアカウントで「本日は質問ありがとうございました。またお話しできることを楽しみにしています。IJFの公式サイトで、最新の状況をお知らせします」と投稿した。