北京2022フィギュアスケート:知っておくべき5つのこと

注目選手、会場情報など、北京2022 冬季オリンピック大会でのフィギュアスケートに関する知っておくべき5つのことを紹介!

文: Will Imbo
写真: Handout image supplied by OIS/IOC. Olympic Information Services OIS. This image is offered for editorial use only by the IOC. Commercial use is prohibited.

フィギュアスケートは、冬季オリンピックで最も人気のあるスポーツのひとつであり、冬季オリンピック種目の中で最も歴史あるスポーツであることから、オリンピックそのものと同義語として受け止められるかもしれない。

フィギュアスケートは、1908年のロンドン夏季オリンピックで初めて競技が行われ、1920年にアントワープで開催された後、1924年にフランスのシャモニーで初めて開催された冬季オリンピックから定番の種目となっている。

2022年に開催される北京オリンピックのフィギュアスケートは、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンス、そして団体戦の5種目が行われる。

ここでは、北京2022フィギュアスケートについて、スポーツの歴史、注目のトップスケーター、会場の情報などを見ていこう!

北京2022トップオリンピックフィギュアスケーター

冬季オリンピックの中でも最も熾烈なフィギュアスケートは、わずかなミスでメダル獲得の可能性が消えてしまう。金メダルを獲得するには、完璧でなければならない。羽生結弦(日本)は、過去2回の大会でまさにそれを実行し、ソチ2014と平昌2018の男子シングルで金メダルを獲得した。史上最も偉大な男子フィギュアスケーターのひとりとして認知され、2度の世界チャンピオン(2014、2017)にも輝いた彼は、1928年以来達成されていない男子シングル3連覇を目指す。北京では間違いなく注目の的となるだろう。

羽生にとって最大のライバルは、3度の世界チャンピオン(2018、2019、2021)であり、2018年オリンピックの団体戦銅メダリストであるネイサン・チェン(米国)になりそうだ。

男子シングルでもうひとり注目される選手は、平昌で銀メダルを獲得し、世界選手権で銀メダル2回(2017、2018)獲得し、国際大会で初めて4回転フリップの着地に成功したスケーター、宇野昌磨(日本)だ。

平昌の女子シングルでは、アリーナ・ザギトワ(OAR)とエフゲニア・メドベージェワ(OAR)がそれぞれ金メダルと銀メダルを獲得したが今シーズンのロシアフィギュアスケート連盟の代表メンバーには入っていない。北京では日本のデュオ、宮原知子と紀平梨花に注目だ

2018年の冬季オリンピックで4位入賞した宮原は、2015年と2018年の世界選手権でそれぞれ銀と銅を獲得し、4つの国内タイトルを獲得している。18歳の紀平は、2022年の北京でオリンピックデビューを果たすと見られている。世界選手権ではまだメダルを獲得していないが、2度の全日本選手権王者(2019、2020)であり、2018年のグランプリファイナルのチャンピオンであり、トリプルアクセルとトリプルトーループのコンビネーションを着地した最初の女性スケーターとして歴史に名を刻んだことは言うまでもない。

ブレイディ・テネル(米国)も要チェック。平昌の団体で銅メダルを獲得し、2度の全米選手権チャンピオン(2018、2021)に輝いている。

北京2022でのペアでは、オリンピック覇者であるブリュノ・マッソアルオナ・サフチェンコ(ドイツ)が引退したことを考えると、オープンな戦いになると予想される。2018年のオリンピック銀メダリストで、2度の世界チャンピオン(2017、2019)であるスイ・ウェンジンハン・ツォン(中国)は、金メダル候補。また、2018年のオリンピック銀メダリストで、4度の世界チャンピオンであるガブリエラ・パパダキスギヨーム・シゼロン(フランス)は、アイスダンスの優勝候補だ。

北京2022フィギュアスケート大会日程

フィギュアスケートは、2022年2月4〜20日の日程で行われる。

北京2022フィギュアスケート会場

フィギュアスケートは、北京の首都体育館で行われる。この会場は、2008年夏季オリンピックでバレーボール競技が行われた際のレガシー施設。この首都体育館では、フィギュアスケートのほか、ショートトラックも行われる。

18,000人を収容できるこの会場は、大会後もスポーツや文化、エンターテイメントのイベントに利用される予定だ。

北京2022フィギュアスケート競技フォーマット

2022年北京大会のフィギュアスケートは、5種目が実施される

男子シングル
女子シングル
ペア
アイスダンス
団体戦

各種目は通常、競技者の得点を決定するためショートルーティンとロングルーティンで構成される。各ルーティンの中で、スケーターにはテクニカル・エレメンツ・スコア(TES)とプログラム・コンポーネンツ・スコア(PCS)という2つのスコアが与えられる。

PCSは主にプレゼンテーションを評価し、TESはルーティンの難易度と完成度(スピンやジャンプなど)で評価する。ショートルーティン(ショートプログラム)は予選としての役割を果たし、ここでの得点上位者のみがロングプログラム(フリースケートまたはフリープログラム)に勝ち上がる。そして、ショートプログラムとフリープログラムの合計得点で総合優勝者を決定する。

北京2022のフィギュアスケート競技には、合計144の出場枠が用意されている。

オリンピック競技としての歴史

フィギュアスケートは、氷上を移動するための実用的な手段から、現在のように芸術とスポーツが融合した優雅なものへと進化した。

スケートのパイオニアとなる国はオランダで、13世紀には運河を利用して村から村へとスケートで移動し、交流を図っていた。スケートはやがて海峡を越えて英国に伝わり、まもなくクラブや人工のスケートリンクができた。英国の歴代国王、マリー・アントワネット、ナポレオン3世、ドイツの作家ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテなどもスケートに魅せられた。

スケートの歴史に大きな影響を与えたのは、2人の米国人だ。1850年、フィラデルフィアのエドワード・ブッシュネルは、複雑な動きやターンを可能にする鋼鉄製のブレード付きスケートを考案し、スケートに革命をもたらした。また、1860年代にウィーンでバレエを学んでいたジャクソン・ヘインズは、バレエやダンスの要素を取り入れ、このスポーツに優雅さをもたらした。

フィギュアスケートは、冬季オリンピックのプログラムの中で最も古いスポーツ。1908年ロンドン大会と、1920年アントワープ大会で行われた。1972年までは、男子、女子、ペアの3種目で競われていた。1976年にアイスダンスが追加され、ソチ2014では混合団体戦が冬季オリンピックデビューを果たした。

米国は、冬季オリンピックのフィギュアスケートで最も成功した国であり、51個のメダル(うち、金メダル15)を獲得している。実際、米国は2大会を除いてフィギュアスケートが行われたすべての大会で少なくとも1つのメダルを獲得している。

2位はロシアの26個(金メダル14個)、3位は旧ソビエト連邦の24個。

テッサ・バーチュースコット・モイア(カナダ)は、アイスダンスで金メダル2個、団体線で金メダル1個を含む合計5個のメダルを獲得しており、オリンピックのフィギュアスケート史上、最も多くのメダルを獲得している。ギリス・グラフストローム(スウェーデン)は、男子シングルで4つのメダル(金メダル3)を獲得し、1大会で最も多くのメダルを獲得した。ソニア・ヘニー(ノルウェー)は、女子シングルで3個の金メダルを獲得し、最も成功を収めたスケーターとなった。