テニス全豪オープンの女子シングルス決勝が現地時間26日、オーストラリアのメルボルンで行われ、第4シードの大坂なおみ(21)が第8シードのペトラ・クビトバ(28=チェコ)を7-6(2)、5-7、6-4で下し、全豪オープン初優勝を決めた。大坂は昨年の全米オープンに続き、グランドスラム2大会連続制覇となった。
試合は立ち上がりから両者が一歩も譲らない激しい展開になる。第1セットで大坂は5つのブレイクポイントをすべて防ぐと、タイブレークを制して先手を取る。
第2セットに入り、大坂が第2ゲームでブレークに成功すると、第9ゲームで3つのチャンピオンシップポイントを迎える。しかし、クビトバがこれを凌ぐと、試合の流れは一気に変わり、直後の第10ゲームでクビトバがブレークバック。第12ゲームでも大坂はブレークを許し、第2セットはクビトバが奪う。
第2セット終了後、大坂は目に涙を浮かべながらトイレットブレークに向かうが、コートに戻ると吹っ切れた様子で最終セットに入る。1ゲームずつキープし終えた後の第3ゲームで、大坂が先にブレーク成功。今度はリードをしっかり守り切った大坂が6-4で最終セットを奪い、初の全豪オープン優勝を決めた。
グランドスラム初優勝からの連覇は、2001年の全豪、全仏を制したジェニファー・カプリアティ(米国)以来6人目。また、グランドスラム2大会連続優勝は2015年の全英オープンでグランドスラム3大会連続優勝を成し遂げたセリーナ・ウィリアムズ(米国)以来のこと。
また、この勝利により、大坂は28日に発表となる世界ランキングでアジア人史上初めて1位になることが確定した。