元カメルーン代表FWサミュエル・エトーが、22年間のキャリアを終えることを公表した。
エトーは6日、自身の公式『Instagram』を通して「終わりを迎えた。これからは新しい世界へと進む。みなさんから受けた多くの愛に感謝を」と、引退を表明。
1981年生まれ、現在38歳のエトーは1996年にレアル・マドリーの下部組織に入団し、若手時代はレガネス、マジョルカへの期限付き移籍を経験。2000年に完全移籍でマジョルカへと加わると、ここでFWとしての才能を開花させ、04-05シーズンからバルセロナに在籍。
2009年まで在籍したバルセロナではUEFAチャンピオンズリーグを2度制し、2009年に加わったインテルでは初年度からチャンピオンズリーグ優勝を経験。なお、08-09シーズンはバルセロナで、09-10シーズンはインテルで、国内リーグ、国内カップ、欧州カップ戦の3冠を、異なるリーグで立て続けに実現するという偉業も達成している。
インテル退団後はアンジ・マハチカラ、チェルシー、エヴァートン、サンプドリア、アンタルヤスポルを経て、2019年2月まではカタールSCに籍を置いていたが、その後は無所属の状態となっていた。
カメルーン代表としては118キャップで56ゴールをマークし、2010年の南アフリカ・ワールドカップでは、グループリーグの初戦で日本と戦った。また、エトーは五輪代表としてシドニーオリンピックで優勝を経験しており、決勝スペイン戦では後半に1ゴールを決め、2-2で迎えたPK戦でもキッカーを務めるなど、母国カメルーンに史上初の金メダルをもたらしたメンバーの1人としても知られている。