東京・日本武道館で開催中の世界柔道選手権は8月27日に3日目を終え、男子73kg級は大野将平が大会3度目の優勝、女子57kg級は芳田司が2位入賞した。
男子73kg級は、2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダルに輝いた大野が見事優勝。この日、2回戦からの参戦となった大野はミクローシュ・ウングバリ(ハンガリー)との初戦から4試合連続の一本勝ちで決勝ラウンドに進み、準決勝のデニス・イアルチェフ(ロシア)、決勝のルスタム・オルジョフ(アゼルバイジャン)のいずれも一本勝ちで制した。大野にとって、13年、15年に続く、4年ぶり3度目の世界選手権制覇となった。
ツイート:「オオノ・ショウヘイが優勝! 疑いようがあるでしょうか? 彼はすべての試合に絶対の自信を持って挑みました! 彼を見ようと日本武道館に集まった人々を、失望させることもありませんでした。五輪王者が再び世界チャンピオンになったのです!」
女子57kg級は芳田司が2連覇を狙ったが、高校時代からのライバルで、2年前にカナダ国籍を取得した出口クリスタ(カナダ)と決勝戦で当たり、延長戦の末の技ありで敗れた。出口はカナダ柔道史上初の金メダルを獲得、芳田は昨年大会の準決勝で破った相手に雪辱を果たされることとなった。
ツイート:「クリスタ・デグチの信じられないパフォーマンス! この非常に緊張感のある決勝戦の中で、彼女はヨシダを制するためのインスピレーションを得たようです。日本武道館はカナダ初の世界一を祝福しています。夢のような時間でした!」
明日4日目は、男子81kg級に藤原崇太郎が、女子63kg級に田代未来が出場する。
日本人参加選手一覧
男子
- 60キロ級:高藤直寿(パーク24)、永山竜樹(了徳寺学園職)
- 66キロ級:丸山城志郎(ミキハウス)、阿部一二三(日体大)
- 73キロ級:大野将平(旭化成)
- 81キロ級:藤原崇太郎(日体大)
- 90キロ級:向翔一郎(ALSOK)
- 100キロ級:ウルフ・アロン(了徳寺学園職)
女子
- 48キロ級:渡名喜風南(パーク24)
- 52キロ級:阿部詩(日体大)
- 57キロ級:芳田司(コマツ)
- 63キロ級:田代未来(コマツ)
- 70キロ級:新井千鶴(三井住友海上)
- 78キロ級浜田尚里(自衛隊)