体操の世界一決定戦「第49回世界体操競技選手権」(世界体操)がドイツのシュツットガルトで10月4日(金)から13日(日)に開催される。東京オリンピック(TOKYO2020)まで1年を切っており、オリンピックの前哨戦ともいえる大会。昨年の世界体操で男女とも優勝を逃した団体では金メダル奪還を目指す。
また、今年の世界体操代表メンバーからは、日本体操界を引っ張ってきた内村航平やリオデジャネイロ団体総合金メダルの白井健三が落選。女子でも昨年の大会で個人総合準優勝だった村上茉愛が代表メンバー外。今大会は谷川航・翔兄弟や畠田瞳らが代表に選出された。代表争いも激化しており、今年の世界体操は来年の東京オリンピックに向け、注目の大会となる。
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世界体操の大会概要
FIG(国際体操連盟)が主催する体操競技の世界大会で、夏季オリンピックが開催される年を除いて毎年開催される。第1回大会は、1903年と110年以上の歴史があり、2019年は第49回大会となる。団体競技は毎年行われているわけではなく、種目別のみ、あるいは種目別と個人総合のみという開催もある。今年は団体競技も行われ、団体総合・個人総合・個人種目別が実施種目。
世界体操2019日程
- 10月4日:女子予選1日目
- 10月5日:女子予選2日目
- 10月6日:男子予選1日目
- 10月7日:男子予選2日目
- 10月8日:女子団体決勝
- 10月9日:男子団体決勝
- 10月10日:女子個人決勝
- 10月11日:男子個人決勝
- 10月12日:種目別決勝前半(男子:ゆか、あん馬、つり輪 女子:跳馬、段違い平行棒)
- 10月13日:種目別決勝後半(男子:跳馬、平行棒、鉄棒 女子:平均台、ゆか)
世界体操2019の放送予定
世界体操の模様はテレビ朝日系列にて放送される。なお、テレビ放送は女子団体の決勝が行われる10月8日(火)以降となっており、予選ではテレビ放送の予定はない。
10月8日(火):女子団体決勝
<地上波>
- テレビ朝日系列:23:00~25:00
10月9日(水):男子団体決勝
<地上波>
- テレビ朝日系列:23:00~25:25
10月10日(木):女子個人決勝
<地上波>
- テレビ朝日系列:24:15~26:10
10月11日(金):男子個人決勝
<地上波>
- テレビ朝日系列:24:20~26:50
10月12日(土):種目別決勝前半(男子:ゆか、あん馬、つり輪 女子:跳馬、段違い平行棒)
<地上波>
- テレビ朝日系列:23:30~27:00
10月13日(日):種目別決勝後半(男子:跳馬、平行棒、鉄棒 女子:平均台、ゆか)
<地上波>
- テレビ朝日系列:24:05~26:00
テレ朝チャンネル2(CS)では後日録画放送が実施される。
<女子団体 決勝>
- 10月24日(木)18:00~
<男子団体 決勝>
- 10月25日(金)17:30~
<女子個人総合 決勝>
- 10月26日(土)12:00~
<男子個人総合 決勝>
- 10月26日(土)15:00~
<種目別決勝 第1日目>
- 10月27日(日)12:00~
<種目別決勝 第2日目>
- 10月27日(日)16:30~
日本からの出場選手
男子
- 谷川翔(順天堂大学)
- 谷川航(セントラルスポーツ)
- 萱和磨(セントラルスポーツ)
- 橋本大輝(船橋市立船橋高校)
- 神本雄也(コナミスポーツ)
- 野々村笙吾(セントラルスポーツ)※リザーブ
女子
- 寺本明日香(ミキハウス/レジックスポーツ)
- 畠田瞳(セントラルスポーツ)
- 杉原愛子(武庫川女子大学)
- 梶田凪(中京大学)
- 松村朱里(ジム・ネット体操教室)
- 山田千遥(朝日生命)※リザーブ
注目日本人選手
男子:谷川翔
1999年2月15日生まれ。得意種目はゆか、あん馬。実兄の谷川航も体操選手で今回の世界体操の代表メンバーに選出されている。2018年の全日本選手権個人総合で当時10連覇中だった内村航平や白井健三らを抑え、史上最年少(19歳2ヶ月)でチャンピオンとなった。2019年の全日本選手権でも優勝し連覇を飾った。東京オリンピックでは日本体操界の新エースとしてメダル獲得が期待される。
女子:寺本明日香
1995年11月19日生まれ。得意種目は段違い平行棒。2015年、19年の全日本選手権個人総合で優勝。Dスコア(演技の難しさを表す表示)は、日本女子体操界において現在トップクラスの水準に達する。リオデジャネイロオリンピックでは代表メンバーの一員として団体総合4位入賞に貢献。東京オリンピックでは悲願のメダル獲得を目指す。
オリンピック出場関連情報
世界体操2019では上位に進出した選手や国に東京オリンピック出場権が付与される。
- 団体予選の男女上位9カ国
- 個人総合予選の上位男子12人、上位女子20人(各国1人のみ)
- 種目別決勝の各種目上位3人(全種目を通じて各国3人まで。一選手につき1枠のみで、男子最大18人、女子最大12人)
※なお、2018年世界体操で団体決勝の男女上位3か国にはすでに出場権が与えられており、各条件で重複する国や選手は除く
東京オリンピックの日本代表選考基準については、明確には発表されていない。2016年のリオデジャネイロ五輪では同年の全日本選手権、NHK杯、全日本種目別選手権といった国内大会が選考対象となった。