世界バドミントン連盟(BWF)は5月27日、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で2021年に延期となった東京オリンピック・パラリンピックの新たな予選規定を発表した。新規定では、2021年1月から5月の17週間をオリンピック予選期間に追加し代表選考を行うこととなった。
東京オリンピック本大会に向けて、2019年4月末から2020年4月末までのポイントをもとに出場選手を選出するとしていたが、新たに2021年1月から5月の17週間を予選期間に追加することとなった。今回追加された期間内には、新型コロナウイルスの影響で中止や延期となった大会が行われ、東京オリンピック予選のポイント対象となる。なお、2020年4月末までのポイントは維持される。
BWFは2021年大会日程の改訂版について、後日発表される予定としている。一方、2020年のBWFツアーは9月のタイペイオープンで再開予定だが、2020年9月から12月までに行われる予定の大会は、オリンピック予選の対象とはならない。
パラリンピック関連で予選期間内に中止となった大会はスペイン・パラバドミントン国際大会のみで、代替日程は2021年1月1日から3月28日の間で調整されている。これまでの大会で獲得したポイントを維持した上で、同大会のポイントを加算し東京パラリンピック出場選手を決定する。
BWFのトーマス・ルンド事務局長は、「オリンピック・パラリンピック予選について、選手委員会の緊密で貴重な協議を経て検討を続けてきた。今回の決定は、全選手にとって公平であると感じている。新型コロナウイルスによる渡航制限などの影響が懸念されるため、オリンピック・パラリンピック予選の再開は2021年とすることを選択した」と説明した。