現地時間26日、インターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)のレアル・マドリーvsアトレティコ・マドリーは7-3という、両チーム合わせて10ゴールとなる大量得点で決着した。
日本代表MF久保建英は61分から途中出場。自身のボールロストから失点の起因となった場面もあったが、89分にはバイタルエリアから左足で強烈なミドルを放つなど、決定機を創出。このシュートはGKヤン・オブラクに阻まれたが、ここから波状攻撃を仕掛けてレアル・マドリーは3点目をマークした。
レアル・マドリーのICC3連戦は1勝2敗。久保はバイエルン戦とアトレティコ・マドリー戦の2試合に途中出場したが、この後のドイツ遠征ではピッチに立つ時間がより長くなる見通しだ。
北米大手メディア『ESPN』はマルコ・アセンシオが長期離脱、そしてギャレス・ベイルは退団が濃厚となっていることもあり、チームが抱えている課題点のトピックとして「右サイドの適任者を探す」と紹介。
その中では「アウディカップで指揮官(ジネディーヌ)ジダンは、カスティージャの所属選手でもあるロドリゴと久保建英を試すことになるかもしれない」と伝えている。
アウディカップでレアル・マドリーは現地時間30日、トッテナムと戦う。勝利すれば翌31日に行われる決勝へ、敗れた場合3位決定戦へ回ることとなり、バイエルンかフェネルバフチェのどちらかと戦うことが確定している。
30日、31日と連日の試合になるため、チームの主力だったとしても連戦の出場は事実上不可能となり、ジダン監督はターンオーバーによる大幅な選手入れ替えを余儀なくされる。つまり、北米3連戦では2試合に途中出場した久保だったが、アウディカップでは30日、及び31日のどちらかの試合で、先発出場する可能性も十分にあり得る状況だ。
その試合が30日のトッテナム戦なのか、それとも31日の決勝及び3位決定戦なのかは現時点で不明なうえ、すべては指揮官の裁量で決まる。だが久保にとってはアウディカップが、トップチームに定着できるかどうかを大きく左右する、重要なアピールの場となることは間違いなさそうだ。