ベルギー、ロイヤル・アントワープのラースロー・ベレニ監督が、今夏の移籍市場で加わった三好康児に対して賛辞を贈った。
三好はジュピラーリーグ第7節のアンデルレヒト戦で、途中からピッチに立つと5分後の82分、ボックス内でシュートを狙うも相手DFにブロックされ、そのルーズボールに再び反応した三好は右足を強振。ボールは強烈な弾道でネットへと吸い込まれた。三好はこれがベルギーで初出場、初ゴールとなり、これがそのままアントワープの決勝点に。
ベレニ監督は2週間ほど前「日本人の練習している姿はまだほとんでチェックできていない」と語り、起用はまだ先になるとほのめかした。だが公式戦で途中投入すると、三好はいきなり実戦で結果を残した形になる。
アンデルレヒト戦終了後、指揮官は三好について言及し、その言葉をベルギーメディア『Het Laatste Nieuws』が伝えている。
「我々は小さな日本人選手のおかげで(アンデルレヒトに)勝つことができた」
「これからもたくさんゴールを決めてくれるかどうかわからない。だが、彼の姿勢には満足している。まわりのために動くことができる真のチームプレーヤーであり、そういう資質を私は気に入ったよ」
今夏、コパ・アメリカ2019に日本代表として帯同し、ウルグアイ戦で2ゴールの活躍を見せた三好。欧州移籍を果たすため、所属先である横浜F・マリノス(保有権は川崎フロンターレ)との契約解消の末にアントワープへ新天地を求めた。いきなりアンデルレヒト戦で結果を残したこともあり、ベルギーでいきなり絶大なインパクトを残した。
2020年の東京五輪世代メンバーとしても期待される三好。1年後の五輪を前に、欧州でのキャリアは上々のスタートとなったが、アントワープで改めて真価の問われる状況が続きそうだ。