「ラファはサッカーを選んでも大成していた」名将モウリーニョ、テニス界の英雄ナダルに言及
グランドスラム大会、ウィンブルドン男子シングルスで、ラファエル・ナダルはジョー・ウィルフリード・ツォンガを3-0で下し、3回戦を勝ち上がった。
フットボール界の名将ジョゼ・モウリーニョはイギリスの現地でウィンブルドン大会を観戦し、ナダルについて言及。イギリス『BBCスポーツ』で「ラファエルはテニスではなく、フットボール選手の道を選んでも、素晴らしいプレーヤーになった」との見解を示している。
「ラファは今や偉大なテニスプレーヤーになったし、正しい選択をしたと思う。だが、彼がもしフットボールプレーヤーの道を選択していたら、きっと素晴らしいプレーヤーになったんじゃないかな」
「彼の叔父、ミゲル・アンヘルは1996年当時バルセロナでプレーしていた。私もその頃バルセロナにいたから、ミゲル・アンヘルを間近に見ていた。(甥の)ラファがフットボールの才能に恵まれていたことも知っていたよ」
「だけどラファは自らのフィジカル、メンタル、素晴らしいスキルを身につけ、偉大なテニスプレーヤーになった。フットボールの道を選ばなかったことは結果として良かったのかもしれないね」
モウリーニョは1996年から指揮官ボビー・ロブソンの下、通訳としてバルセロナに在籍していた。元スペイン代表DFミゲル・アンヘル・ナダルとも交流があり、甥である若かりし頃のラファエル・ナダルとも周知の仲だったことを明かしている。
1986年生まれ、現在33歳のラファエル・ナダルはこれまでキャリア通算18度グランドスラム大会を制し、ロジャー・フェデラー(スイス)と並んで“史上最強のテニスプレーヤー”との評価を得ている。
ラファエルはジュニア世代まで有望なフットボールプレーヤーだったとして知られていた。後に本人はフットボールかテニスか、どちらを選ぶか迫られた12歳当時の選択が、人生最大の決断だったと振り返っている。結果としてラファエル・ナダルは叔父とは異なりテニスの道を選択したが、名将モウリーニョが惜しむほどサッカー選手としての才能は非凡なものがあったようだ。