10月17日、ラグビーワールカップの準々決勝に向け、南アフリカが日本戦の登録メンバーを発表した。リオデジャネイロ五輪の7人制ラグビー銅メダル獲得時のメンバーでもあるWTBチェスリン・コルビがケガから復帰し、日本を迎え撃つ。
同20日、東京スタジアムで行われる準々決勝・日本戦に向けて、南アフリカは1次リーグでの危機脱出の一戦となったイタリア戦のメンバーを投入する。
世界最強ニュージーランドと同組だった南アは、10月4日のイタリア戦に負ければ1次リーグ敗退の危機にあった。この一戦に勝利し、決勝トーナメント入りにつなげたメンバーが日本と戦う。
同イタリア戦でのケガで戦列を離れていたWTBチェスリン・コルビが復帰する。7人制ラグビーではリオ五輪での銅メダル獲得に貢献しており、その俊足は日本にとって脅威となる。
さらに南アの中軸といえるフッカーのマルコム・マークスらなど、強力なフォワード陣をあえてベンチに下げて温存し、後半戦を力で押し切る構成だ。
南ア代表は、日本の戦術や特徴に合わせた作戦を匂わせており、同国代表監督ラッシー・イラスマスも「日本代表は訓練が行き届いたグッドチームで、世界7位にふさわしいし、その日本と対戦する我々にとっても良い挑戦になる。だが、その上を行くのは我々だよ」と述べている。
日本戦の南アの登録メンバーは以下の通り
<先発>
1. テンダイ・ムタワリラ
2. ムボンゲニ・ムボナンビ
3. フランス・マルヘルベ
4. エベン・エツベス
5. ルード・デヤハー
6. シヤ・コリシ(キャプテン)
7. ピーターステフ・デュトイ
8. ドゥエイン・フェルミューレン
9. ファフ・デクラーク
10. ハンドレ・ポラード
11. マカゾレ・マピンピ
12. ダミアン・デアレンデ
13. ルカニョ・アム
14. チェスリン・コルビ
15. ウィリー・ルルー
<リザーブ(控え)>
16. マルコム・マークス
17. スティーブン・キツホフ
18. ビンセント・コッホ
19. RG・スナイマン
20. フランコ・モスタート
21. フランソワ・ロー
22. ハーシェル・ヤンチース
23. フランス・ステイン
南アフリカ(世界ランク5位):B組2位、勝ち点15 [3勝1敗]
愛称:スプリングボクス(Springboks)
スタイル:世界でも指折りの強靭なフィジカルを持ち、狭いエリアでの肉弾戦を得意とする。
もともと強豪国であったが、アパルトヘイトにより国際舞台から追放されたため、1987年と1991年大会は出場していない。W杯初出場となった1995年大会でいきなり優勝を果たすと、2007年大会も制覇。前回大会では初戦で日本に敗れるも、その後立て直して3位で大会を終えた。
過去のワールドカップ成績
- 1987年 - 不参加
- 1991年 - 不参加
- 1995年 - 優勝
- 1999年 - 3位
- 2003年 - ベスト8
- 2007年 - 優勝
- 2011年 - ベスト8
- 2015年 - 3位
注目選手:エルトン・ヤンチース(フライハーフ)
2016年のスーパーラグビー南アフリカ・カンファレンス最優秀選手。W杯は今大会が初出場ながら、南アフリカの攻撃をつかさどる中心選手であり、プール戦では全選手の中で3位となる28得点を奪っている。2016年から2018年までは日本のトップリーグに所属するNTTコミュニケーションズシャイニングアークスでプレーしていた。