【モニカ・アボット】北京五輪で銀を獲得したソフトボールアメリカ代表投手

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
Monica Abbott
(2019 Getty Images)

ソフトボールアメリカ代表のモニカ・アボットは2008年に北京五輪で銀メダルを獲得した。東京五輪では13年ぶりにソフトボールが開催される。現在は日本リーグのトヨタ自動車でプレーするアボットの歩みを振り返る。

■大学時代に189勝、2440奪三振、112完封、全米大学記録を樹立

アボットは1985年7月28日生まれ、アメリカ出身。身長189cm、投手、左投左打。

カリフォルニアの高校を卒業後、2004年から2007年までテネシー大学に在籍。189勝、2440奪三振、112完封という全米大学記録を樹立した。2007年にはスポーツウーマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、全米大学最優秀ソフトボール選手に贈られるホンダ・アワードを受賞している。

■トヨタ自動車レッドテリアーズで6度の日本リーグ優勝を経験

2009年から日本女子ソフトボールリーグのトヨタ自動車レッドテリアーズに在籍。2010年、2011年、2012年、2014年、2016年、2018年と計6度のリーグ優勝に導く。2010年、2011年、2012年、2016年、2018年にはMVPに選ばれた。

2011年から2015年までNPF(アメリカプロソフトボールリーグ)のシカゴ・バンディッツにも所属した。2011年、2013年、2015年にリーグ優勝を果たし、2011年と2015年にはNPFのMVPに選出された。2016年から2018年まではNPFのスクラップ・ヤードに在籍。2017年にリーグ優勝を飾り、自身3度目のMVPに選ばれている。

■アメリカ代表として2008年北京五輪に出場、銀メダルを獲得

テネシー大学時代の2005年にはソフトボールアメリカ代表に選ばれた。2006年にワールドチャンピオンシップで優勝を経験。2勝0敗、6回10奪三振という成績でチームに貢献した。

2008年には北京五輪への出場を果たす。しかし、決勝で日本に1-3で敗れ、オリンピックにおけるアメリカの連勝は22で途絶えた。アボットは3勝0敗、24回32奪三振、防御率0.29で大会を終えている。2010年にはワールドチャンピオンシップで2度目の優勝を飾る。2勝0敗、12回16奪三振、防御率0.58という記録を残した。

その後はアメリカ代表から退いていたが、2018年に復帰を果たす。同年、ワールドチャンピオンシップに出場し、5勝0敗、26回を投げて防御率1.62という結果を残し、チームを3度目の優勝に導いた。

オリンピックの舞台でソフトボールが行われるのは2008年北京大会以来13年ぶり。アメリカの威信をかけて、日本リーグでプレーする左腕が金メダルを狙う。

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