ボート競技のTokyo 2020(東京五輪)に向けたテストイベントとして東京・海の森水上競技場で行われた世界ボートジュニア選手権が、8月11日に無事終了した。
海の森水上競技場完成後、初の国際大会である世界ボートジュニア選手権は、18歳以下(U19)の約50の国と地域の代表選手が参加。男女7種目(シングルスカル、ダブルスカル、舵手なしペア、クオドルプル、舵手なしフォア、舵手つきフォア、エイト)、計14種目が5日間にわたって行われた。
メダルレースは、金5、銀3、銅4の計12個を獲得したドイツ。2位の中国の6個(金2、銀3、銅1)にダブルスコアをつけての圧勝だった。U19日本代表は島田隼輔(日本大学)、青木洋樹(成立学園高校)ら男女各8名がエントリーしたが、フィジカル面での差は大きく、獲得メダル0だった。
テストイベントとしては、観客を実際に入れての運営となり、テントや大型モニタを設置。初日には本番のテレビ中継を想定したインターネット中継も行った。
強風や波の高さ、会場の暑さなど懸念点はあるものの、男子舵手なしペア金メダルのルーマニアのアレキサンドル・グヘラシムは「とても良いコースだし、最高の運営だったよ」と称賛した。
同じく女子舵手なしペア金メダルのエリスカ・ポドラジロワ(チェコ)は「ここはとても良いわ。とんでもない暑さだけど。ただ、今日それを知れたので、2020年にここに来る時は大丈夫」と話した。