第124回ボストンマラソンが新型コロナウイルスの影響で初の中止|レースはバーチャルイベントとして開催

川内優輝「残念に思う気持ちは全世界のランナー共通」

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
ボストンマラソン(2016)

ボストン体育協会(BAA)は5月28日、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大により、"第124回ボストンマラソン"を中止すると発表した。ボストンマラソンが中止となるのは1897年の創設以来初めて。同マラソンはバーチャルイベントとして開催されることも併せて発表された。

新型コロナウイルスの影響により2020年のボストンマラソンは4月から9月14日に延期されていたが、28日に中止が発表された。今回の発表は、ボストン市長のマーティン・ウォルシュ氏による大人数参加型のロードランニングイベント中止決定を受けてのもの。ボストンマラソンに登録していたランナーには、参加費が全額返金される。BAAのトム・グリルク代表は、「最優先事項は、地域社会の健康とすべての大会関係者の健康を守ること」とコメントし、中止について説明した。

同時にBAAは、同マラソンをバーチャルイベントとして開催することも発表した。バーチャルイベントには、当初ボストンマラソンに登録していたランナーなら全員参加することができ、9月7日から14日の間に実施される。6時間以内に完走したランナーには賞品が贈られる予定で、BAAはバーチャルイベントについての詳細を後日発表するとしている。

ボストンマラソンは1897年に創設され、オリンピックに次いで歴史の深いスポーツイベントである。ワールドアスレティクス(世界陸連・WA)プラチナレベルで、世界で最もグレードの高いマラソン大会。これまで瀬古利彦(1981年)、川内優輝(2018年)など8人の日本人が優勝している。

川内は自身のTwitter上を更新し、同大会に合わせて調整していたなかでの中止となり、ショックをにじませながらも、次の目標を定めるとつづった。

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