Tokyo 2020(東京五輪)出場権に影響する男女フェンシング種目のFIE(国際フェンシング連盟)グランプリ(GP)が現地時間3月26日から28日に、カタール・ドーハで開催された。男子フルーレは敷根崇裕が銀メダルを獲得し、優勝はゲレク・マインハート(アメリカ合衆国)。女子フルーレはインナ・デリグラソワ(ロシア)が制した。
敷根は予選プール6戦全勝で決勝トーナメントに進出すると、決勝まで勝ち上がった。決勝では世界ランキング3位のマインハートに敗れたものの、銀メダルに輝いた。日本男子フルーレのグランプリ大会メダル獲得は、2010年日本大会の太田雄貴(現日本フェンシング協会会長)以来となる。
敷根は大会後、日本フェンシング協会を通じ以下のコメントを発表。東京五輪への意気込みを見せた。
久しぶりの大会で緊張するかと思いましたが、自分のフェンシングが出来たと思います。自力でオリンピック出場権を獲得し、少しでも多くの日本人選手がオリンピックに出場できるようにとの思いで頑張りました。
今回の大会では決勝まで進めましたが、金メダルを逃してしまったので、東京大会では金メダルを獲得したいです。
■男子フルーレ日本人結果
- 2位:敷根崇裕
- 24位:大石利樹
- 41位:松山恭助
- 47位 :伊藤拓真
- 59位 :永野雄大
- 62位:西藤俊哉
- 64位:鈴村健太
- 67位:安部慶輝
- 68位:上野優斗
- 70位:三宅諒
- 72位:藤野大樹
- 85位:飯村一輝
■女子フルーレ日本人結果
- 10位:東晟良
- 22位:狩野愛巳
- 45位:辻すみれ
- 52位:菊池小巻
- 67位:西岡詩穂
- 79位:柳岡はるか
- 85位:東莉央
- 99位:狩野央梨沙
- 103位:久良知美帆
- 113位:森千絢
- 117位:宮脇花綸
- 139位:梅津春香
フェンシングの東京オリンピック予選期間は今大会で終了した。日本は女子フルーレで団体枠を、その他の男女全種目でそれぞれ個人枠1を獲得。日本フェンシング協会は開催国枠8を加えた全代表内定選手について、検討プロセスに則って選考の上、4月下旬に正式発表するとした。
男子フルーレ個人世界ランキングは敷根が12位、女子フルーレは上野優佳が7位で日本人選手最上位。女子2番手は東晟良の10位となっている。