フィギュアスケートのISU(国際スケート連盟)グランプリシリーズ「GPファイナル」がイタリア・トリノにて、現地時間12月6日に2日目を迎えた。この日は女子ショートプログラム(SP)が行われ、紀平梨花は6位と出遅れた。SP首位はアリョーナ・コストルナヤとなった。
本大会にはシーズン中のGPシリーズ通算上位6位がファイナリストとして出場。昨年の覇者である紀平梨花は通算4位で今季本大会の切符を掴んだ。
連覇を目指す紀平だったが、冒頭のトリプルアクセルで体勢を崩すと、次のコンビネーションジャンプで転倒。70.71点で最下位の6位となり、
3回転ジャンプをすべて着氷させたアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)が85.45点で首位に立つと、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワが79.60点で2位に食い込み、3位にはアンナ・シェルバコアが78.27点で続いた。
女子SPの結果は以下の通り。※合計点(技術点/構成点)
- アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)85.45(49.48/35.97)
- アリーナ・ザキトワ(ロシア)79.60(43.14/36.46)
- アンナ・シェルバコワ(ロシア)78.27(43.72/34.55)
- ブレイディ・テネル(アメリカ)72.20(37.74/34.46)
- アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア)71.45(39.65/32.80)
- 紀平梨花(関大KFSC)70.71(37.29/34.42)**
Ladies - Short Program Result Details**
後半の女子フリースケーティング(FS)は、日本時間12月8日午前4:55頃開始予定。
紀平梨花はSP後、インタビューに応じた。
――SPを終えての感想は?
なかなか体が動かなかったので、その原因が分かってFS(フリースケーティング)に生かせるので良かったと思います。
――本調子ではなかった原因は?
会場入りも遅くて、時差が合わなかったのか、夜になると動かなかった。夜に疲れを残してしまった。朝は調子は良かったのですが、昼に緊張してしまい、その疲れが夜に出てしまったのだと思います。
――ロシア人選手の印象は?
すごいミスが許されないような、すごい厳しい戦いだと思うので、いままでにない経験だと思うのですけど、しっかりフリーで巻き返せるように、あまりメンバーとか、順位とか考えないように、自分のベストを尽くしたいと思います。
――アレクサンドラ・トゥルソワの4回転を見た時に笑みを浮かべていたが?
私には考えられないというか、女子の中で4回転5本なんて考えられなかっったので、驚きと頑張らなきゃという気持ちを超えて、笑うしかない状況になっているのかなと。