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テニス・全仏OP準々決勝プレビュー:錦織圭が対戦する「クレーの王」ラファエル・ナダルはどんな選手?

1 By 佐藤隆弘
昨年の全仏OP決勝では指を痙攣させながらも、11度目の栄冠に輝いたナダル

激戦続くテニス・全仏オープンはいよいよ終盤を迎える。日本人男子選手史上初の四大大会優勝を目指す錦織圭(世界ランク7位)は、2試合連続のフルセットマッチを制し、2年ぶり3度目のベスト8進出を果たした。自身初の準決勝進出を目指す錦織に立ちはだかるのが、「クレーの王」ラファエル・ナダル(スペイン、世界ランク2位)だ。クレーコートで絶対的な強さを誇るナダルとはどのような選手なのだろうか?

昨年の全仏OP決勝では指を痙攣させながらも、11度目の栄冠に輝いたナダル
昨年の全仏OP決勝では指を痙攣させながらも、11度目の栄冠に輝いたナダル

ナダルはスペイン・マヨルカ島出身の33歳。6月3日が誕生日だった。サッカーの元スペイン代表ミゲル・アンヘル・ナダルを叔父に持ち、自身も少年時代はサッカーで将来を期待されていた。

ナダルの特徴は何といっても、クレーコートでの圧倒的な強さにある。四大大会で通算17回の優勝という実績が、彼のテニス選手としての実力を何よりも物語っているが、うち11回が全仏オープンで勝ち取ったもの。もちろんこれは全仏オープンの男子シングルス最多優勝記録であり、20世紀初頭に8度の優勝を果たしたマックス・デキュジスを上回るとともに、現代のプレーヤーには全く追随を許していない。現在の世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)でさえ、全仏での優勝は2016年の1度だけだ。

ナダルを「クレーの王」たらしめているのは、その守備力。クレーというサーフェイスでは、ハードや芝というサーフェイスに比べて球威がそがれるため、ラリーが長くなる傾向にある。ナダルはそこで驚異的なカバー能力を発揮し、追いつくのが不可能に見えたり、スタンドに入ってしまうようなボールに食いついては反撃のチャンスを伺い、自分のポイントにしてしまう。

左利きのナダルにとって、右利きの選手のダウン・ザ・ラインは絶好のカウンターチャンスになる。対戦相手からすればこんなに厄介な選手はいないだろう。

今季のナダルは、4月中旬のモンテカルロ・マスターズ、4月下旬のバルセロナ・オープン、5月上旬のマドリード・オープンでいずれも準決勝敗退。クレーシーズンが始まってもなかなか例年のようにタイトルを獲得できなかったが、5月中旬のイタリア国際では、決勝でジョコビッチを下して優勝を果たし、調子を取り戻してパリに乗り込んできた。

今大会もダビド・ゴファン(ベルギー、世界ランク29)との3回戦で1セットを失ったものの、それ以外はいずれもストレート勝ちで準々決勝まで駒を進めてきた。

錦織とナダルの通算対戦成績は、錦織の2勝10敗。クレーコートに限れば、錦織の0勝4敗と、錦織にとって厳しい戦いになることは間違いない。しかし、錦織の脳裏には、2016年のリオ五輪3位決定戦でナダルを下し、銅メダルを獲得した記憶が焼き付いているはずだ。その成功体験を頼りに、錦織としては持ち前の粘り強さで我慢比べに持ち込んで勝機を伺いたいところだ。

全仏オープン男子シングルス準々決勝、錦織圭対ラファエル・ナダルの試合は、4日の「フィリップ=シャトリエ」第2試合(日本時間22時頃)に予定されている。

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