現地時間17日、フランステニス連盟(FFT)がテニスの4大大会の一つである全仏オープンについて、9月20日~10月4日の開催期間へ延期すると発表した。
当初、全仏は5月24日~6月7日に行われる予定となっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の深刻化に伴い、延期の決断に至った。
FFTは公式メディアを通して「準備を進めることもままならず、予定通りトーナメントを開催することが不可能になった。新型コロナウイルスと戦いながら、2020年に大会を実施できる唯一のオプション」と延期の理由を説明している。
現在フランスでは新型コロナウイルスの感染者が7730名とカウントされ、うち175件の死亡例が確認されている。フランス全土で外出制限が設けられており、国内移動もままならない状況だ。
また、グランドスラムの全米オープンは現時点で9月13日終了の見通しになっており、このスケジュールでは、全仏までわずか1週間の間隔しか空いていない。その他、同タイミングで行われるATP及びWTAのツアー公式戦に対しても、少なからず影響を及ぼすことになる見通し。
クレーコートが舞台のローランギャロスは、ひとまず秋まで延期されることとなった。だが新型コロナウイルスによる影響は多岐にわたっており、テニス界は今後様々な変更を余儀なくされることになりそうだ。