【テニス】マレー、負傷箇所の悪化により全豪OP欠場…1年ぶりのグランドスラム復帰は幻に

1 執筆者 千葉正樹
マレーのグランドスラム復帰は全仏以降に持ち越し

元世界ランキング1位、アンディ・マレーが負傷箇所の悪化により、2020年1月の全豪オープンを欠場すると明かした。

マレーはATP(男子プロテニス協会)の公式メディアを通して次のような声明を発表している。

「再びトップレベルのプレーを見せられるようここまで頑張ってきたが、残念ながらオーストラリアでプレーすることができなくなった。2019年の全豪を終え、手術により再びプレーできるか分からなかった。そんな時でも、再びオーストラリアでまたプレーするんだと意気込んでいただけに、本当に残念だよ」

「実は負傷箇所に違和感を感じたこともあり、再び治療に集中することにしたんだ。やはり万全な状態でなければ、コートに戻るのは難しい」

マレーは2019年1月、全豪オープンの1回戦でロベルト・バウティスタ・アグートと戦い、股関節の痛みに耐えながらも4時間超えの激闘の末にフルセットで敗れている。同29日に股関節の執刀手術を受け、そこから長期離脱。

半年後の2019年6月にダブルスで実戦復帰を果たし、8月には再びシングルスでコートに立つなど、徐々に復調の気配を見せていただけに、今回の決断はマレーにとっても苦渋のものとなったようだ。

また、マレーはオリンピックのテニス競技において、ロンドン大会、リオデジャネイロ大会と2大会連続で金メダルを獲得している。五輪3連覇の懸かる東京オリンピックに間に合うのかどうかという点も、今後の注目ポイントとなりそうだ。

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