現在開催中のテニス四大大会(グランドスラム)の1つ、全米オープン。現地時間8月31日には女子シングルス4回戦が行われ、WTA(女子テニス協会)世界ランキング1位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)が、アメリカ合衆国出身の新鋭、同140位のコリ・ガウフを6-3、6-0で下し、ベスト16に進出した。
試合内容でも“女王の貫録”を見せた大坂だが、試合後の対応も称賛を浴びることになる。試合が終わった後、15歳の天才少女を抱きしめると、21歳の女王はその後、敗者であるガウフを試合後インタビューに誘ったのだ。敗者をインタビューに誘うことは異例。ガウフも一度は断ったものの、大坂に促されてインタビューを受けることになった。
インタビューでガウフは「学ぶことが多かった」と大坂に感謝を述べると、大坂も「私は(ガウフの)メンターだとは思っていません。ガウフの両親が素晴らしい選手を育てたのです」とコメント。「泣きたくないのに」と言う大坂の目からは涙がこぼれ落ちていた。
ガウフと互いの健闘をたたえた大坂。次戦の相手は、世界ランク12位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)に決まった。22歳のベンチッチとの対戦成績は1勝2敗。今年はインディアンウェルズ・マスターズ(3月・米国)とマドリードOP(5月・スペイン)で対戦しており、いずれもベンチッチが勝利を収めている。