10日、東京・昭島で東京五輪の新種目となるスポーツクライミングのスピードの「スピードジャパンカップ」が初開催され、女子は野中生萌(XFLAG)、男子は千葉雄大(千葉県連盟)が初優勝を飾った。
スピードは複合形式で競われる東京五輪のスポーツクライミング3種目のうちの1つ。ボルダリングやリードと異なり、2人の選手のうち速いタイムで登ったほうが上のラウンドへ勝ち上がっていくトーナメント形式で行われる。
1対1で日本には練習施設がほとんどなく、苦手な種目とされている。スピードジャパンカップは今年新設された大会ということで注目されていた。
女子では野中や伊藤ふたば、野口啓代(ともにTEAM au)ら予選上位突破選手が順当にベスト4へ進出。準決勝でこの日最速タイムとなった9秒388をマークした野中が、決勝でも同じく9秒388をマークし、伊藤ふたばを下して初代女王に輝いた。野中にとっては1月のボルダリングジャパンカップに続いての戴冠となった。
男子では楢崎智亜(TEAM au)や渡部圭太(住友電装)ら複合の有力選手が勝ち進んだが、スピードを得意とする池田が決勝で7秒717を記録し、藤井快を退けて初優勝に輝いた。
3月2、3日には千葉・印西で残る1種目であるリードジャパンカップが行われる。