平野歩夢、池慧野巨ら日本勢が各種予選を突破
スケートボードの国際大会で、東京五輪予選対象大会となる『デュー・ツアー2019』がアメリカ・カリフォルニア州ロングビーチで行われ、現地時間6月12日、冬季五輪2大会連続銀メダリストの平野歩夢がパーク部門の予選を突破した。
スノーボードとスケートボードの“二刀流”で五輪メダル獲得を目指す、平野歩夢がまたひとつ東京五輪に近づいた。3月の日本オープンで3位につけ、5月の日本選手権(新潟)に初優勝を果たし、強化指定選手に選ばれた平野。今度は、代表権獲得をかけて同大会に挑んだ。
現地時間12日(日本時間13日)の男子パーク予選に出場した平野は、63.86点で11位で通過。予選14位以上の準々決勝(現地時間14日)への切符を手に入れた。一方、Xゲームズの常連・芝田元(強化指定外)が32位、12歳の内田琉已は42位で予選落ちとなった。
男子ストリート予選では、2018年アジア大会王者の池慧野巨(いけ・けやき)が86.96で、2位のチャズ・オルティスに3.46差をつけてトップ通過。3位には日本選手権3位の白井空良、8位に青木勇貴斗と強化指定組が続き、10位には瀬尻稜が食い込み、いずれも予選を突破した。ストリートの準々決勝は明日行われる。
女子では、パーク予選で菅原芽依が7位、上村海音が12位で通過し、こちらも明日準決勝を迎える。予選1位は日系の血も引くわずか10歳の天才スケーター、スカイ・ブラウン(イギリス)だった。
女子のストリート予選では、藤沢虹々可が53点で1位、中山楓奈が50点で2位につけ、日本勢がワンツーを決めた。西矢椛も10位に入り、準々決勝へ進出した。
明日以降の日本勢の動向
独創性の高いトリックを使いこなす日本勢は、男女ともにストリートでは強く、男子の池、白井、女子の藤沢、中山には十分優勝の可能性がある。
一方、加点式のストリートと違い、3本の試技の最高得点で競われるパークは一発勝負の傾向があり、日本勢も苦戦を強いられている。失敗を恐れず強気に攻め続ける強靭な精神力が求められるなか、平野歩夢は冬季五輪2大会連続で銀メダルを獲得するという経験があり、初出場の大会で大きな結果を出し続けている。