スキージャンプ伝統の「スキージャンプ週間」の第3戦が、現地時間の1月3日、オーストリアのインスブルックで開幕した。ワールドカップ個人第10戦も兼ねた今大会(HS130メートル)、この日は予選が行われた。「スキージャンプ週間」2連覇のかかる小林陵侑(土屋ホーム)をはじめ、日本勢7選手全員が翌日の本戦に進んだ。
小林陵侑は、130メートルを飛び、134.0ポイントで5位で予選通過。7位には、小林潤志郎(雪印メグミルク)が127メートル、129.5ポイントで続く。14位には伊東大貴(雪印メグミルク)、18位に竹内択(飯山市スキークラブ)が入った。佐藤慧一は24位、中村直幹(東海大学札幌)は35位、佐藤幸椰(雪印メグミルク)は43位で、それぞれ翌日の本戦に進んだ。
首位で予選突破を果たしたのは、ノルウェーのマリウス・リンドヴィク。131メートルを飛び、138.9ポイントを挙げた。2位には、オーストリアのシュテファン・クラフトが続く。この日の最長距離132.5メートルを飛んだものの、136.8ポイントで2位。3位には、小林陵侑と僅差で優勝争いを繰り広げているドイツのカール・ガイガーが入った。131.5メートルを飛び、翌日の本戦に向けて、好調ぶりを見せた。
「スキージャンプ週間」のドイツ国内2戦を終えて、小林陵侑が587.2ポイントで首位。2位には、ドイツのカール・ガイガーが580.9ポイントで続く。3位は、578.7ポイントでポーランドのダヴィド・クバッキ。第3戦は、1月3日からオーストリアのインスブルックで行われている。
【スキージャンプ週間とは?】:「スキージャンプ週間」は、ドイツ、オーストリアのジャンプ台で年末年始に行われる伝統の4連戦。ドイツ南部のオーベルストドルフから始まり、ガルミッシュ・パルテンキルヒェン(12月31日-1月1日)を経て、オーストリアのインスブルック(1月3日、4日)、ビショフスホーフェン(1月5日、6日)の4戦を戦う。FIS(国際スキー連盟)のワールドカップも兼ねており、今季は、同大会連覇および日本人ワールドカップ最多勝利記録更新の可能性がかかる小林陵侑に、国際的な注目が集まっている。