【スキージャンプ】WC第10戦インスブルック大会|スキージャンプ週間第3戦、小林陵侑は14位。大会通算4位で、連覇は難しい状況

1 執筆者 鈴木花
この日14位で、「スキージャンプ週間」連覇が厳しくなった小林陵侑。逆転優勝なるか

現地時間の1月4日、スキージャンプ伝統の「スキージャンプ週間」第3戦がインスブルックで行われた。ワールドカップ個人第10戦も兼ねた今大会(HS130メートル)、連覇を狙う小林陵侑(土屋ホーム)は14位に終わり、優勝争いで大きく遅れを取ることになった。

小林陵侑は、1本目に122メートル、2本目に122.2メートルを飛び、合計229.8ポイントで日本勢最高位の14位。18位には伊東大貴が入った。1本目に122.5メートル、2本目に117メートルで、合計221.9ポイントを獲得した。22位に小林潤志郎(ともに雪印メグミルク)が続く。28位から30位には、中村直幹(東海大学札幌)、佐藤慧一(雪印メグミルク)、竹内択(飯山市スキークラブ)の順に日本人選手3人が並んだ。佐藤幸椰(雪印メグミルク)は、1本目のジャンプで111メートルの46位となり、2本目に進めなかった。

優勝は、ノルウェーのマリウス・リンドヴィク。1本目に133メートルの大ジャンプを見せると、2本目も120.5メートルで253.3ポイントを獲得した。ポーランドのダヴィド・クバッキは、2本ともリンドヴィクと同じ飛距離を飛んだものの、採点で差が付き、準優勝。3位には、ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデが続いた。

これまで小林陵侑と首位争いを演じてきたドイツのカール・ガイガーも8位に終わり、最終戦を前に優勝争いは混沌としてきた。3戦目を終えて、首位に立ったのは、ポーランドのダヴィド・クバッキ。安定して好成績を残し、830.7ポイントで首位に躍り出た。2連勝を果たしたノルウェーのマリウス・リンドヴィクが、821.6ポイントで2位まで順位を上げた。3位は、ドイツのカール・ガイガーが817.4ポイントで続く。ここまで首位に立っていた小林陵侑は、817.0ポイントで4位と、大きく順位を落とし、連覇は厳しい状況となった。最終戦となる第4戦は、翌1月5日からオーストリアのビショフスホーフェンで行われる。

【スキージャンプ週間とは?】:「スキージャンプ週間」は、ドイツ、オーストリアのジャンプ台で年末年始に行われる伝統の4連戦。ドイツ南部のオーベルストドルフから始まり、ガルミッシュ・パルテンキルヒェン(12月31日-1月1日)を経て、オーストリアのインスブルック(1月3日、4日)、ビショフスホーフェン(1月5日、6日)の4戦を戦う。FIS(国際スキー連盟)のワールドカップも兼ねており、今季は、同大会連覇および日本人ワールドカップ最多勝利記録更新の可能性がかかる小林陵侑に、国際的な注目が集まっている。

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