すでに東京オリンピック出場を決めているU-23ドイツ代表。オーバーエイジ枠で、元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーが招集される可能性が高いようだ。
U-23を率いるシュテファン・クンツ監督はドイツメディア『シュポルト1』の取材を通じて「すでに彼と話し合っている」と認めている。
ミュラーは2019年3月、マッツ・フンメルス、ジェローム・ボアテングとともにフル代表指揮官ヨアキム・レーヴから「この3名は今後フル代表に招集しない」と、事実上の代表追放宣言を受けていた。
EURO2020を前に好調を維持しているミュラーにはフル代表復帰を期待する声も高まっていたが、本人はナショナルチーム復帰について「まったくもって興味がないね」と語っていた。
この話題についてクンツ監督は「確かにフル代表にはそう思っているのかもね。ただ、オリンピックについても同様の考えなのか聞いてみたらいいさ」と述べている。
「経験豊富なほかのビッグネームとともに、ミュラーと話はしているよ。みんなコンディションがどうか、契約がどうなっているのか、それぞれ事情があるからね。オリンピックが彼らのプランに合うかどうか、それぞれ話を進めている」
「23歳以下の選手たちとは事情が異なるからね。OA枠の選手たちについては4月~5月までには最終候補を定める前提で調整しているよ」
バイエルン所属のミュラーは今季、ニコ・コバチ体制では出場機会を減らしていたが、2019年11月からハンジ・フリック体制になると完全復活。今季ここまで公式戦31試合9ゴール17アシストという数字を残している。果たしてバイエルンの名アタッカーは東京五輪のピッチに立つことになるのか、引き続きその動向が注目される。