前日本代表指揮官、西野朗氏の率いるU-23タイ代表が躍進を見せている。
現地時間14日に行われたAFC U-23選手権グループA第3節で、ホスト国のタイはイラクと1-1で引き分け、グループAにおいて1勝1分け1敗で2位となり、決勝トーナメントへの勝ち上がりを決めた。
タイは初戦のバーレーン戦で5-0の大勝を飾ると、第2戦は強豪オーストラリア相手に1-2で惜しくも敗れていたが、勝ち上がりの懸かった第3戦イラク戦では引き分けに持ち込み、地力での2位突破を決めた。
なお、五輪予選としてAFC U-23選手権が運用されるようになってからタイがグループリーグを突破したのは初のこと。今大会では上位3チームに入ると東京五輪出場となり、もしタイがオリンピック出場を決めたら1968年のメキシコ大会以来、52年ぶり3度目のこととなる。
西野朗監督と言えば、2018年のロシア・ワールドカップにおいて、ヴァイッド・ハリルホジッチが大会直前に解任となり、その後日本代表を引き継いでロシアでの本大会を戦った。グループ2位で決勝トーナメントに進出したものの、ラウンド16のベルギー戦では2点リードからひっくり返され、2-3で惜しくも逆転負けとなり、日本は16強止まりとなった。
AFC U-23選手権では森保一監督率いる日本代表が早期敗退した一方、タイ代表を決勝トーナメントに導いたことで、西野朗監督の指導力に改めて注目が集まっている。