【サッカー】新型コロナ陽性のJFA田嶋会長が退院「感染拡散防止に取り組んでいきましょう」

田嶋会長が退院

2日、日本サッカー協会(JFA)が、新型コロナウイルスで陽性と診断され、入院していた田嶋幸三会長が退院したことを公表した。

田嶋会長は2月下旬より国外出張に出ており、帰国後の3月17日に新型コロナウイルスに感染したことが判明。それ以来、都内の病院で隔離状態となっていた。

退院に伴い、田嶋会長はJFAの公式メディアを通じて声明を発表している。

「はじめに、この度の新型コロナウイルスの感染に伴い、多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」

「入院中に志村けんさんの訃報を聞きました。同じ病気に感染した者として、言葉では説明できない気持ちになりました。この病気は本当に恐ろしいものだと思います。そんな時、ヨーロッパでプレーする吉田麻也選手達から、新コロナに対する危機感を伝えるビデオが届き、JFA-TVで流すことができました。イタリアやスペイン、イギリス、ドイツ等で身近な人達が感染していく姿を観ているだけに、緊迫感がありました。本当に有難いことです」

「多くの若い人がプレーするサッカー界では彼らのメッセージはインパクトがあります。現在の危機感を多くの人達と共有しなければならないからです。誰でも感染する、誰でもが危機的状況に陥る可能性があるということです。これを老若男女全ての人々に伝えていかなければなりません。心をひとつにして、感染拡散防止に本気で取り組んでいきましょう」

また、感染症拡大による未曾有の事態で、社会全体が苦境に立たされている。田嶋会長はサッカー界の各団体が財政面で負担が軽くなるよう、アクションを起こす意向を示している。

「ピッチ内のサッカーそのものへの大きな影響はもちろん、財政的な危機に直面することを避けられないと思います。評議員会において、登録料の免除や協会納付金の停止、JFA自ら身を切る事を検討するとお伝えしました」

「新型コロナウイルスの猛威による過去に例のない影響や被害を考えると、JFAも思い切った決断をしていく必要があります。今回の影響で給与が大きく減額になった家庭に子供の登録料の支払いをお願いできるでしょうか?選手に給料を払えるかどうかわからないクラブに(入場料収入の)3%の納付金を課せるでしょうか?実施に向け、早急に検討を進めます。生半可な気持ちで乗り越えられるものではないことを肝に命じ、私一人ではなく、サッカー界の皆様と一緒になって取り組んでいく所存です」

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