元日本代表DFの田中マルクス闘莉王が、今季限りで現役を退くことになった。所属先の京都サンガF.C.が1日、発表した。
1981年生まれ、現在38歳の闘莉王は渋谷幕張高から2001年にサンフレッチェ広島に加入。2003年にJ2水戸ホーリーホックへのレンタルを経験した後、2004年に浦和へ完全移籍。この年にはアテネ・オリンピックにU-23日本代表として出場し、グループリーグ全3試合に出場している。
浦和では2006年にリーグ優勝を果たし、この年のJリーグ年間最優秀選手(MVP)と、記者投票により選ばれるフットボーラー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。浦和で6シーズン過ごしたあと、2010年より名古屋グランパスに新天地を求め、この年には日本代表として南アフリカ・ワールドカップに出場。中澤佑二とともにセンターバックとして主軸を務め、日本の16強進出に大きく貢献した。
名古屋で6シーズン半プレーし、2017年からはJ2の京都に在籍。17シーズンはFWとして起用されることもあり、31試合15得点とゴールを量産した。なお、DF登録選手としてJリーグで公式戦100ゴールに達したのは、闘莉王が史上初となる
今季はJ2で30試合に出場し無得点。13失点を喫して敗れた最終節の柏レイソル戦では、チームメートとの接触で負傷し、前半のみで交代。この一戦が闘莉王の現役ラストマッチとなった。
19年にわたる現役生活にピリオドを打つことになり、闘莉王は「京都サンガサポーターの皆さん、3年間、熱い応援ありがとうございました。来年から亀岡の新スタジアムがホームになる京都サンガの新たな舞台での活躍を心から楽しみにしています」とクラブの公式メディアを通してメッセージを発信している。